居室番号:B204 |
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専門 | ジェット推進工学 |
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出身 | 東北大学大学院 |
前職 | 九州工業大学 |
担当授業科目 | 学部:航空宇宙熱力学、ジェットエンジン、航空宇宙工学製図、航空宇宙工学セミナ-Ⅰ・Ⅱ 大学院:ジェット推進工学特論 |
研究室名 | 航空宇宙原動機研究室 |
小型無人超音速実験機オオワシ2号機用ガスジェネレータサイクル・エアターボラムジェットエンジン(GG-ATRエンジン)の研究を行っています。
・エアインテークの風洞試験、CFD解析
・GG-ATRエンジン用斜流圧縮機に関する研究(GG-ATRエンジン冷走試験)
・ラム燃焼器の設計・解析
・ガスジェネレータ燃焼試験
・ニトロメタン推進剤に関する研究
上の図はGG-ATRエンジン(左)と、通常のターボジェットエンジン(右)の構造を示した概念図である.
通常のターボジェットエンジンでは、圧縮機で取り込まれた空気に燃料を混合・燃焼させて、その燃焼ガスの膨張エネルギーの一部を使ってタービンを駆動させる.
一方、GG-ATRエンジンでは、ガスジェネレータ(GG)で、燃料と酸化剤を燃料過濃の状態で混合・燃焼させて、その燃焼ガスでタービンを駆動させる.その後GG燃焼ガスは、ラム燃焼器で空気と混合して再度燃焼し、ノズルから噴射されて推力を発生させる.
同じ大きさのエンジンであれば、GG-ATRエンジンはターボジェットエンジンよりも、大きな推力を発生させることが出来る.
GG-ATRエンジン用超音速エアインテークの風洞試験や数値計算による、空力性能の評価を行っている.
斜流圧縮機に関して、タービン駆動ガスに窒素ガス、またはヘリウムガスを用いた冷走試験を実施し、その性能マップを取得した.
圧縮機の性能に関して、CFDによる解析を実施し、その結果を冷走試験の結果と比較したところ、良い一致が見られた.
ラム燃焼器では、タービンを駆動したGG燃焼ガスと、圧縮機で圧縮された空気が混合・燃焼する.
ラム燃焼器での混合性能や燃焼効率などをCFDによって解析を進め、今後の試験に役立てている.
室工大のガスジェネレータサイクル・エアターボ・ラムジェットエンジン(GG-ATRエンジン)
は,燃料と酸化剤にエタノールと液体酸素(LOX)を利用しているが,LOXは極低温流体であるため,タンク充填
に手間がかかる.
エンジン作業を容易にするには,安全且つ常温で貯蔵性が可能な推進剤が求められる.
GG-ATRエンジン推進剤の候補
取り扱いに優れ,有毒でなく,安全性の高い酸化剤はないだろうか?
ニトロメタン系-液推進剤
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ニトロメタン推進剤の課題
推進材として優れた特性があるニトロメタンであるが,実用化には問題点がある.
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ニトロメタン水撃作用試験
推進材として優れた特性があるニトロメタンであるが,実用化には問題点がある.
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ニトロメタン噴霧試験
2022年火薬工業技術奨励会様より「ニトロメタン推進剤の液体微粒化に関する研究」に関する助成金 を支援して頂きました.これにより,ニトロメタンの微粒化噴霧試験を実施することができました. 本試験の結果は後に論文発表する予定です.
ニトロメタン燃焼試験試験
JKA様より開発研究助成「小型衛星用ニトロメタン 推進剤の開発と実用化に関する研究開発補助」をご 支援していただきました.これによりニトロメタン の高圧燃焼試験を実施する. 左図はニトロメタン燃焼器のCAD設計案である. |