Research Activities研究活動

クライオエレクトニクス研究室

#磁場#磁場効果#反磁性物質#磁気科学

武内 裕香准教授

研究内容

 電流が流れても電圧と熱が出ない、電気抵抗ゼロの超電導線材を研究しています。電気抵抗がゼロであるため、送電ケーブルは電力損失なく電流を送ることができ、最高の省エネルギー材料として期待できます。本研究室では、主に電気抵抗ゼロで大電流を流せる高温超電導線材の応用を目指した接合技術などの開発を行っています。

研究テーマ

反磁性物質に対する磁場の影響とその応用

武内 裕香 准教授

 磁気には多くの用途があります。冷蔵庫のドアや黒板に取り付けられる磁石、また、磁気コアや磁性材料など、直接的な用途にとどまりません。ただし、その多くは鉄やニッケルなどの強磁性体によるものです。一方、自然界や生体内を構成する多くの物質は磁性を持たないと思われがちですが、強磁性体とは逆の性質を持つ『反磁性体』と呼ばれるものです。反磁性体への磁場の影響はこれまで“ほとんどない”とされてきましたが、超伝導磁石の普及に伴う強磁場実験の結果、新たな磁気現象が明らかになってきました。しかし、その性質については、まだまだわからないことが沢山あります。我々の研究室では、磁場を使って物理的、化学的、生物学的な現象を明らかにし、デバイスへと応用することを目的としています。