ハイフン・マイナス・enダッシュ・emダッシュの違いと使い分け
ハイフン (-)、マイナス (−)、enダッシュ (–)、emダッシュ (—)は全て横棒で表される文字ですが、英文上は意味が異なり使い分けられています。日本人の私たちはどれも似たように思いがちですが、欧米人にはかなり違う意味に伝わるため注意が必要です。また、論文などでは和文でも使い分けられることが多いです。
まず覚えておきたい基本
- 日本語キーボードの[ほ]の位置にある(-)は、実はハイフン
- 負の数を表現するマイナス (−)とハイフンを使い分けるとかっこいい(本当はそうするべき)。
- ハイフン(-)は、複数の単語、接頭辞、数字、文字をつないで1語をつくる記号。
- 英文で波ダッシュ(〜)は存在しない。半角の(~)チルダ:tildeは「から」という意味はなく、数学的には例えば近似(日本での≒)の意味として使われる。
- enダッシュ(–)は場所・数値などの範囲や関係を示す記号
- 参考文献の巻号頁の開始と終了をくくる:
J. J. Reilly and R. H. Wiswall, Jr. ,Inorg. Chem., 13, (1974) 218–222. - 系や物質の組成を表す場合に要素をくくる:
Fe–18Cr–8Ni合金 - そのほか対等な複数の要素を関係づけてくくる:
pressure–composition–temperature curve(圧力–組成–温度 曲線)