英字句読法チェックリスト:ピリオド、コンマなどの使い方

 ピリオド(.)、コンマ (,)、クオーテーション (“ ”)などをpuctuationと言い、その半角英数字をつかった英文では使い方 (句読法)があります。
 卒論や修論、投稿論文をチェックしていて毎年よくある指摘を列記しました。原稿を先生や校閲者に見せる前に必ずセルフチェックしましょう。

    1. 記号を含む英字は原則として半角で書き、論文内で使用方法も統一する。
      ➡ 同じ単語なのに半角や全角文字を混在させない。
      ➡ ピリオドやコンマの使い方も統一する。
    2. ピリオド、コンマ、コロン、セミコロンの後は半角スペースを入れる。
      ハイフン、enダッシュ、emダッシュの前後には半角スペースを入れない。
      x= 0, 10, 20, 30
       V–Cr–Ti合金
    3. チルダ (~)は、波ダッシュ (〜)に似ているが「から」という意味はない。
       1ページから15ページ
           pp. 1–5  enダッシュ (–) を使う。
           pp. 1~5  ~ (チルダ) には範囲や方向を表す意味はない。
    4. ハイフンとダッシュは使い分ける (それぞれの記号に意味がある)
       ハイフン(-)は接続して1語をつくる。
        X-ray, RX-78-2, Shin-Osaka、two-thirds(分数)
       enダッシュ(–)は範囲、関係を示す。
      範囲 pp. 1–5、0–5 V(0〜5ボルト)、Tokyo–Osaka(東京–大阪間)
      関係 Fe–18Cr–8Ni合金、Ti–H系、pT curve(圧力–温度曲線)
    5. 引用符クオーテーション(‘’)や(“”)は正しくつかう。
      ➡ (’) や (“)で開いたら、(’) や (”)で必ず閉じる。
      ➡ アポストロフィ、プライム(')やダブルプライム (") を誤用しない。
         ※投稿規定で代替を認めているジャーナルも多い。
    6. 参考文献リストの各文献の末尾にはピリオドを付ける。
       R. D. Shannon: Ata Crystallogr, A32, (1976) 751–767.

英文句読法:コンマ、ダッシュのなどの詳しい使い方

 投稿論文では校閲過程で必ず句読法の間違いを指摘されます。卒業論文などでも遵守しましょう。詳しい説明は以下の通り。

[ ハイフン、ダッシュに続く]