地盤力学研究室では,主に以下に示すような試験装置を用いて,研究を進めております.簡単にそれらの試験機を説明します.
主な研究設備
1.静的三軸試験機および繰返し三軸試験機
地盤内要素の力学挙動を調べるために,写真に示すような三軸試験機を用いています.これらの装置では土のc,φや液状化強度を推定することができます.
2.中型静的及び繰返し三軸試験機
現在,主にバラスト材の力学挙動を調べるために用いています.供試体のサイズは直径150mm,高さ300mmです.変位を測定するためにギャップセンサーやLDTが設置されています.
3.二次元平面ひずみ模型土槽と載荷装置
構造物-地盤系の力学挙動を調べるために作製された装置です.この装置は鉛直力,水平力および正弦波荷重を構造物に与えることが可能になっています.二次元平面ひずみ模型土槽は長さ2000mm,高さ700mm,奥行き600mmの大きさです.地盤の堆積条件も任意に変化させることができます(写真参照).また,スプレーノズルによって降雨履歴を与えることが可能になっており,降雨による斜面崩壊現象を把握できるようになっています.また,1G場模型実験用造波装置をこの土槽に付設することで,波-地盤の相互作用問題にも対応可能です.
4.ジオテキスタイル装着型 透水試験装置
ジオテキスタイルの目詰まり評価のために試作された透水試験装置です.透水試験装置の内寸法は,直径150 mm,高さ300 mmであり,ジオテキスタイルを下モールドと上モールドの間に挟む構造になっております.
5.遠心載荷実験用小型造波装置
海岸侵食による斜面崩壊現象を調べるために開発された遠心力載荷実験用の装置です.数種類の波浪周波数,波高を再現することができるようになっております.模型土槽の外寸は長さ600mm,高さ500mm,奥行き300mmの大きさです.
6.2次元平面ひずみ模型試験用小型振動載荷装置
地震動を受けた盛土構造物の安定性評価法を確立するために開発された2次元平面ひずみ模型土槽用の装置です.これに降雨載荷装置や造波装置を設置することで、地震動と降雨、波の履歴を受けた盛土構造物の力学挙動を把握できます.