Muroran IT Health Administration Center

学生の皆様へ

2020年1月に本邦で初めて新型コロナウイルス感染患者が報告され、同年の3月から新型コロナウイルス感染症流行の第一波が始まり、以後、世の中に大きな影響を与えました。コロナ禍による社会活動の制限のために、学生生活も大きく変わりました。本学でも、新型コロナウイルス感染予防対策を講じ、学生の皆さんも、行動制限、会食の自粛、オンラインでの授業、そして流行の程度によってはクラブ活動の自粛など、以前では想像しなかった生活様式の変更を余儀なくされました。このような社会活動の制限により、ライフスタイルの変化（運動量の低下、食生活の変化）、ストレス増加などが生じて、その事が学生の皆さんの健康状態に影響を与えた可能性があると考えられます。 

　この研究では、コロナ禍以前とそれ以降の健康診断結果を経時的に観察することによって、コロナ禍が与えた本学の学生の健康状態への影響を解析すること、また　さらにそこからえられた学生の健康問題に広く焦点をあてて、健康の増進をはかることを目的とします。この取り組みが、すぐに皆さんに直接の利益をもたらすことは少ないかもしれません。しかしながら、今後、新型コロナウイルス感染症の再流行、もしくは、別の感染症流行時に、本研究で得られた知見を活かして、より一層、学生の皆さんへの心身面でのサポートの向上が図れる可能性がある為、重要な課題と考えます。本研究では、健康診断の結果から得られたデータを集計して、解析や検討を行いますので、皆さんに新たに追加の検査等、ご負担はありません。この研究に関して、開示すべき利益相反はありません。 

 本研究は室蘭工業大学大学倫理委員会の承認を得て実施され、個人情報の保護を遵守します。健康診断で得られたデータは、匿名化し、個人が特定できない形で集計や解析を行います。研究結果は、学会や論文誌等で発表する場合がありますが、データの解析結果から個人を特定することはできず、プライバシーは完全に保護されます。この研究に関し、ご質問やご不明な点がある場合、同意しがたい事項がある場合などは、その旨を保健管理センター・までお申し出ください。お申し出のない場合は、同意していただいたものとして取り扱わせていただきます。研究にご協力いただけない場合も、不利益につながることはありません。皆様のご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願いします。 

問合せ連絡先: 室蘭工業大学ひと文化系領域教授　岩田　実 (TEL 0143-46-5855)