学長からのメッセージ

空閑 良壽 国立大学法人 室蘭工業大学 学長

室蘭工業大学学長

 これからの日本の社会、産業の発展には多様な人材の活躍が欠かせません。本学の第一のミッションである自走力のある高度な科学技術者を育てることに関しても、女性教職員、女子学生の皆さんや外国人教職員、留学生を含めた多様性のある人材が切磋琢磨して活動していくことがより重要となると考えています。
  本学の女性教員の割合は平成24年度では全国86の国立大学で最下位の2.7%(5名)でしたが、26年度には5.3%(10名)まで増加し最下位を脱出しました。平成27年度には7.7%(15名)まで増加しています。これは女性限定公募による増加だけではなく、「優秀な人を選んだら結果的に女性だった」という例も複数含まれています。また、女子学生の活躍に目を向けると、学業成績はGPAでみると女子学生のほうが全体の平均よりもやや高く、サークル活動、インターンシップ・海外研修等への参加も積極的です。次の段階としては、学生の出口、すなわち皆さんの就職分野を広げていくことが肝要と考えております。学部や大学院を修了して活躍していけるような雇用の場を地域とともに作り上げていく取組みが始まっています。
  平成25年度に選定された文部科学省「科学技術人材育成費補助事業 女性研究者研究活動支援事業(一般型)」のプロジェクトは27年度まででしたが、28年度からはさらに本学全体での取組みとして、性別や国籍に関わらず教職員・学生が活動しやすい環境を整えてまいります。

平成28年4月

トピックス Topics 一覧へ

redirect.htmlへのリンク