The Center for Creative CollaborationMURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY

スーパーマルチキャスティングアロイラボ

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より強く、より価値のある素材を追求し続ける。
広く製造業などで稼働する機械や設備の部材を超長寿命化する技術開発を続けています。
金属に強い皮膜を作る溶射処理などで、超硬金属などの材料間に接合しやすい層が得られ、極めて摩耗に強い複合材料(コンポジットマテリアル)のプロセス制御技術を形にします。

長寿命化、安定稼働に貢献

複合材料の評価検証については、学内に導入したX線CTスキャナーや鋳造シミュレーション(CAE)、3D造型機などの技術を活用することで、コストメリットに優れた非破壊検査(NDI)評価システムを構築しています。複合材料同士の接合の不足が引き金となる欠陥の予測や寿命評価を行うことで、設備産業などの部材の長寿命化、安定した稼働に貢献します。

連携で大きな力を生み出す

こうした研究を基礎に、既に大学と企業の連携に力を入れています。優れた技術を持つ中小企業であっても、大企業との取引には量産する工場などの設備や人材の確保に投資が必要で、単独ではビジネスチャンスを逃すケースがあります。そこで中小製造業が連携し合い、大企業のニーズに対応する「シンジケート」の仕組みを、全国の鋳物業者と進めています。

高付加価値を追求

具体的には特殊鋳物協同組合を道内外の20社超の鋳造企業と結成。大手企業の発注を協同組合で受け、加盟社で連携して製造。大学が品質評価や技術的な助言を行うことで、中小企業の振興や、製造現場で必要とされる高付加価値の部材の開発を目指しています。ほかにも、岩手大学や、高等専門学校などとの連携にも注力しています。
鋳造風景
製品一例
流動解析シミュレーション
凝固解析シミュレーション