アーバンインフォマティックスラボ
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あらゆるデータから最適解を。ウェルビーイングな都市づくり。
都市・地域計画プラットフォームの構築と、その利活用方法を研究しています。社会基盤、都市施設、公共交通、ハザードマップ、市民意識など、都市に関わる多様な情報やビッグデータを統合的に分析し利活用ができる仕組みを自治体と連携して構築し、人口減少期にある都市のスマートグロース(持続可能な地域形成を目指す成長管理)の実現を目指します。
都市・地域計画プラットフォームの構築と、その利活用方法を研究しています。社会基盤、都市施設、公共交通、ハザードマップ、市民意識など、都市に関わる多様な情報やビッグデータを統合的に分析し利活用ができる仕組みを自治体と連携して構築し、人口減少期にある都市のスマートグロース(持続可能な地域形成を目指す成長管理)の実現を目指します。
データを高度に活用する
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スマートグロースの実現には、空間情報技術を開発する企業と、多種多様なデータを保有する官公庁、研究ノウハウを持つ大学の三者による協働が不可欠です。公共施設、空間データの一括管理、蓄積、分析することでより高度な実務的な活用が期待されます。3人の専門家が、その課題に取り組んでいます。
街の未来の姿を見える化
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清水建設技術研究所との共同研究では、自治体が保有する公共インフラを評価・管理する「パブリック・アセット・シミュレータ(PAS)」を室蘭市に適用。これにより自治体が公共施設の統廃合や長寿命化に向けた事業計画策定の際、行政担当者が街区単位での人口、施設、住宅、交通の統合されたデータから、住民への影響などを定量的に評価できると期待されます。
公共交通機関の課題を解決へ
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公共交通の課題では、人口減少と高齢化が進む室蘭市でプロジェクトが進んでいます。室蘭MaaSプロジェクトは、室蘭市、パナソニックITSなどと連携。既存交通手段とICTを活用し、誰もが移動に困らない移動サービスの実現へラボが参画しています。令和3年度は複数の交通事業者やスーパーマーケット等が加わった、自宅と目的地を複数の公共交通でスマートに結ぶ新たな事業展開のありかたを検討します。
研究事例1.街区単位での将来人口分布の予測(※清水建設技術研究所共同研究)
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各種統計調査や,計画策定段階で生成されるデータを,清水建設技術研究所との共同研究で構築している「パブリック・アセット・シミュレータ(PAS)」に搭載する.最新のマスターデータを全てPASに搭載し,複数の自治体で共有化,共同利用ができる社会基盤・都市施設管理のための都市空間データプラットフォームを構築する.
研究事例2.IoT/AI型道路計測システムによる迅速・網羅的なDB構築
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室蘭市との共同研究において,IoT/AI型道路計測システムの精度検証および市道全リンクの舗装劣化データベース構築を行っている.生活道路を含む市道全体の劣化状況を定量的に把握した事例は極めて稀である.上記の「室蘭都市圏総合交通体系調査」による交通量データとPAS上で統合化することで多様な分析が可能となる.舗装劣化予測と今後の都市・交通施策を反映させた維持管理LCCの推計や,市民の要望や予算制約を考慮した最適維持修繕計画の策定などを行う.本道路計測システムは,撮影動画を活用できるため,舗装以外にも多様な点検,記録に応用でき,道路管理者や調査コンサルタント企業のニーズに合わせたカスタマイズや実験・研究が可能である.
研究事例3.滞在人口・流動人口を用いた防災計画立案支援
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避難所、避難施設となる都市施設データと都市内部の滞在人口・流動人口を用いて、避難需要と避難所容量のギャップを推定し、避難計画へ応用する。
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災害リスクの可視化:北海道胆振東部地震発災前後の札幌市内の滞在人口の可視化事例