北海道マテリオームラボ(H-NMR Lab)
マテリオームを解き明かして、無駄のないMONOづくりを実現
食べ物や家など、人の暮らしの中にある物質の構造や機能、それらが変化する様子やお互いの関係について総体としてとらえる学問の流れがあります。当ラボでは、北海道の多様で豊富な天然物質の仕組みや持っている能力、物質間のつながりについて研究し、これらを活用して新産業を生み出そうと、研究者たちが専門知識を生かし新しい機能性物質を開発します。
食べ物や家など、人の暮らしの中にある物質の構造や機能、それらが変化する様子やお互いの関係について総体としてとらえる学問の流れがあります。当ラボでは、北海道の多様で豊富な天然物質の仕組みや持っている能力、物質間のつながりについて研究し、これらを活用して新産業を生み出そうと、研究者たちが専門知識を生かし新しい機能性物質を開発します。
物質の構造・機能とそのつながりを総体的に考える
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ゲノムは遺伝子の全情報、バイオームはある地域に生息する全生物の集まり。そういった全体でとらえる考え方を物質まで広げたのが、私たちが提唱する「マテリオーム」という概念です。物質の構造や機能とそのつながりを情報化し、マテリオームの地図(マップ)を作成、それを活用することで、より少ないエネルギーでものづくりが可能になります。
効率的で付加価値の高いものづくり
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北海道のマテリオームマップの仮想空間の中で効率的にものを作るルートを設計する。それに従ってものづくりに取り組むことで、北海道の地で、付加価値の高い物質を効率的につくることができるようになります。これは、食品や医薬品から自動車やロケットづくりなど多彩な分野への応用も可能です。
有機物から無機物まで対象に
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北海道に豊富に存在する多様な天然物質に着目。その構造と機能のデータベースを構築するため、大学が保有する計測や分析の機器を活用し、生物化学、有機化学、物理化学、無機化学、粉体工学の知見を生かし、有機物から無機物までを含むマテリオームのマップ化とその活用を目指します。それは国連が掲げる持続可能な開発目標(SGDs )につながると考えています。
研究プロジェクト
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室蘭工業大学未来創造推進経費
「物質を情報化し持続可能な“MONOづくり”を実現するための基盤研究」
カーボンマテリオーム関連
(1−1)光技術を活用したセンシング技術の開発と活用
(1−2)脳機能維持に資する機能性食品素材の開発
(1−3)植物性天然資源を用いた新規機能性ポリマーの開発
カルシウムマテリオーム関連
(2−1)消石灰を用いた防疫システム –消石灰マスクの開発-
リンマテリオーム関連
(3−1)リン循環システムの構築のための回収・再利用技術の開発
「物質を情報化し持続可能な“MONOづくり”を実現するための基盤研究」
カーボンマテリオーム関連
(1−1)光技術を活用したセンシング技術の開発と活用
(1−2)脳機能維持に資する機能性食品素材の開発
(1−3)植物性天然資源を用いた新規機能性ポリマーの開発
カルシウムマテリオーム関連
(2−1)消石灰を用いた防疫システム –消石灰マスクの開発-
リンマテリオーム関連
(3−1)リン循環システムの構築のための回収・再利用技術の開発
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内閣府地方創生加速化交付金事業(白糠町)
「アシル-トイタによる新産業構築事業(※アシル-トイタとはアイヌ語で「新たな農業」の意味)-アイヌ伝承有用植物の調査研究-」
「アシル-トイタによる新産業構築事業(※アシル-トイタとはアイヌ語で「新たな農業」の意味)-アイヌ伝承有用植物の調査研究-」
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農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業【実用技術開発ステージ】(現場ニーズ対応型)
「口蹄疫・鳥インフルエンザ等家畜伝染病防疫のための多機能粒状消石灰の実用化」
「口蹄疫・鳥インフルエンザ等家畜伝染病防疫のための多機能粒状消石灰の実用化」
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室蘭工業大学栽培農場
栽培環境が作物の機能性に与える影響の調査
栽培環境が作物の機能性に与える影響の調査