The Center for Creative CollaborationMURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY

自然災害・防災技術リサーチラボ

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地震、豪雨、津波、火山噴火に加え、気候変動で激甚化する自然災害への対応は喫緊の課題です。ラボは防災地盤工学、環境地盤工学、水工水文学、海岸工学、港湾工学の専門家で構成。災害情報の収集とデータ解析で、潜在的な被災危険度の評価、ハード対策を提案します。得られた情報により地方自治体の支援、防災教育に取り組みます。

災害経験を減災に

胆振東部地震、北海道豪雨など、道内でも大規模な災害が発生しています。ラボでは災害履歴が、将来の減災にどの程度結びつくかが重要と考えます。得られた知見を、この地域から道央圏、道内全域に広げたい考えです。

地盤材の特性を突き止める

ラボでは、胆振東部地震による大規模斜面崩壊に着目した現地調査を実施。崩壊斜面は降下火砕堆積物(火山灰質土)から構成されており、この地層が災害の素因となったことを突き止めました。熊本地震でも類似現象が確認されています。火山灰質土は地盤材料としても多用されており、その特性を知った上での活用が求められる。また毎年のように発生する災害への備えの意識啓発も大切です。

ラボ間連携でさらなる確信へ

災害対策や防災は、建物などハード面だけでなく防災計画、都市計画などのソフト対策と一体の備えも重要。ラボが目指す最終目標は減災です。地域には有珠山、樽前山もあり、将来的な減災へ、行政や民間のビッグデータの活用や、都市計画を専門にするアーバンインフォマティックスラボなどとの横断的な連携を議論し、地域の安心につなげたいと考えています。
2018年9月北海道胆振東部地震で発生した大規模斜面崩壊と現地災害調査(災害情報の収集)
海岸擁壁の波浪による摩耗調査(災害情報の収集)
繊維材混合量の違いによる流動化処理土のせん断面の発生抑制効果(対策工の効果の検討)
気候変動による水害リスク評価(将来予測)
防災意識向上 / 現象の可視化
小学生を対象にした防災教育の実施(防災教育の実施)