白老実験場における学生と教員の研究活動の様子です.
白老実験場における研究活動の様子
白老実験場は室蘭工業大学から車で45分離れた豊かな自然の中にあり,約1.5ha(300m x 50m)の敷地にて各種フィールド試験を行うことが出来ます. 飛行実験を行う800m滑走路,ロケットスレッド試験を行う300m軌道,各種エンジンの地上試験を行うエンジンテストスタンド,エンジン試験運用を遠隔で行う計測棟などがあります. 夏は最高気温30度,冬は零下20度に達し,冷涼な気候です.12月末から4月頭にかけては最大で60cm程度の積雪があります.本実験場では学内のプロジェクト研究を通年で複数実施しており, また他大学や民間企業と年間4~5件の共同研究を実施しています.
白老実験場レイアウト
白老実験場における年間気温の変遷
エンジン試験場はコンクリートで整地された37m x 15mのエリアで,防風林を挟んで80m離れた計測室と1Gbpsの光ファイバで結ばれており,64CH光通信制御盤,
128CHLabVIEW計測システムを介してリモートで安全に実験を実施出来ます.場内は6台の監視カメラ(Panasonic DG-SW395)で24時間監視されており,室蘭キャンパスからリアルタイムで監視されています.
学内プロジェクト研究の他,これまでにIHI/IAや三菱重工業と共同でのロケットエンジン試験なども実施しています.
計測制御棟は2021年1月に新しく建てられ,1階にテストスタンドやロケットスレッドの運用を行う計測室,2階には会議室・給湯室・テレコン室を備え,約20名を収容できます.
ガス暖房とエアコンを備えており,年中を通じて快適な環境で実験を行うことができます.
エンジンテストスタンド
計測棟外観
1F計測室の様子
2F会議室の様子
2F給湯室の様子
100mサブスケール軌道と300mフルサイズ軌道があり,他大学や民間企業との共同研究が毎年実施されています.詳しくは高速走行軌道実験設備の項をご覧ください.
白老実験場に隣接する白老滑空場は全長800mの滑走路を有しており,室蘭工業大学は超音速実験機プロトタイプオオワシ1号機や小型無人誘導制御実証機の飛行試験をここで行っています.
白老滑空場(右側は日本航空学園管制塔)