IEICE 北海道支部学生会 インターネットシンポジウム (オンライン)
令和5年度IEICE北海道支部学生会主催インターネットシンポジウム論文募集(2/9(金)23:59申込締切) が下記の日程で開催されます.

期日: 2024年2月22日(木)-28日(水) (1週間)
発表申込み締切り: 2024年2月9日(金) 23:59
原稿提出締切り: 2024年2月16日(金) 23:59

 道内の学生間での研究交流を促進するため,北海道内の大学が協力して様々な活動を企画しています.特に,広大な北海道では大学間の距離が遠いという課題がありますが,これを克服するため,平成13年度に北海道支部インターネットシンポジウムが初めて実施され,平成15年度まで実施されました.以降,開催は見送られていましたが平成22年度に北海学園大学の真田先生のご尽力により,このシンポジウムが復活し,毎年恒例の活動として定着しています.北海道支部インターネットシンポジウムは,電子情報通信学会北海道支部学生会が主催し,IEEE Muroran Institute of Technology Student Branch,IEEE Hokkaido University Student Branchと本ブランチの共催で開催されています(図3).このシンポジウムでは,インターネット上に発表論文および補足説明用のプレゼンテーションファイルが公開され,それぞれの発表ごとに掲示板(フォーラム)が設けられています.参加者は発表者と閲覧者との間で質疑応答や意見交換,コメントなどを行うことができ,オンラインを通じて活発な交流が実現されています.また,このシンポジウムの運営は北大の筒井先生が副委員長として統括しており,学生間でのネットワークを広げると同時に,新たな研究の視点や知見を共有する場として大きな役割を果たしています.北海道という広域における学生の距離を超えた交流を実現するための重要な取り組みとなっています.
 2024年2月22日から28日の日程で実施された今回のシンポジウムでは,「電気電子・情報システム」,「光・量子エレクトロニクスと解析・モデリング」,「信号処理と最適設計」の3つのセッションに分かれ,北海道の各大学が28件の発表を行いました.開催期間中は参加者からの質疑応答が活発に行われ,1つの発表で最大6つのディスカッションがありました.本ブランチからは,9名が参加し,陳が「変換光学を用いた有限要素ビーム伝搬法による光導波路デバイスの設計に関する研究 」,平尾が「非線形Kerr効果を利用した光論理回路のトポロジー最適設計の検討とトレランス評価 」という題目で発表し,その内容が高く評価され,北海道支部学生ブランチ顧問表彰(発表賞)を受賞しました.
ブランチ講演会 (at 室蘭工業大学)
日時
2024年2月2日(火) 14:35-16:05
場所
室蘭工業大学 F202室
講師
森本 佳太 氏 (兵庫県立大学大学院 工学研究科 助教)
演題
光デバイスの高効率数値解析法の開発と設計への応用
概要
光通信の高速大容量化を目指して,高性能な光デバイスの開発が求められている.光デバイスの設計にはいまや数値シミュレーションが必須であり,より高性能なデバイスの設計を目指した自動最適設計においては数値解析の効率化がますます求められている.本講演では,講師がこれまで行ってきた,有限要素法を基礎とした数値解析の効率化の試みと最新動向について述べる.また,学生ブランチ講演会の趣旨に則り,兵庫県立大学での学生指導等の現状等についても意見交換する.
主催
電子情報通信学会北海道支部 室蘭工業大学学生ブランチ
世話人
辻 寧英 (室蘭工業大学 大学院工学研究科)
 2024年2月2日に,本校OBの森本佳太先生(現職:兵庫県立大学 准教授)を招き,「光デバイスの高効率数値解析法の開発と設計への応用」というタイトルでご講演いただきました.
 本講演では,森本先生が学生時代に波動エレクトロニクス研究室で行ってきた有限要素法を基礎とした数値解析の効率化に関する試みや,最新の研究動向について詳しくご説明していただきました.また,兵庫県立大学で実際に設計したデバイスの作製に関するお話も伺い,設計だけではなく,実際に作製する側に立ったときの難しさについて,ご自身の経験を交えながら語っていただきました.講演を通して,設計と作製の両面から光デバイスの研究に触れることができ,今後の研究活動に役立つ非常に貴重な時間を過ごすことができました.通常は地理的な制約により,他機関の研究者の講演を直接聞く機会は限られていますこの講演を通じて得られた新しい知識と視点は,参加者全員にとって大きな刺激となったと感じています.
 また,本学ではチューター制度などを通じて電子情報通信学会のジュニア会員の勧誘活動も積極的に行っています.昨年度はブランチ講演会の日程が大学の試験期間と重なったため,ジュニア会員の参加はありませんでしたが,過去の開催時には,知識を広げ,分野に対する興味を深めるためにジュニア会員もブランチ主催の講演を聴講しています.今年度の講演会については現在調整中です.このような第一線で活躍する研究者との交流の機会は,Student Branchの活動としても非常に有意義であり,今後も継続して実施していきたいと考えています.より多くの方にご参加いただけるよう,日程の調整を工夫しながら進めていきたいと思います.
MWE 2023 アイデアソンへの参加 (at パシフィコ横浜)
 2023年11月29日から12月1日にパシフィコ横浜で開催された電子情報通信学会主催のMWE2023アイデアソンに,本研究室から内田,木谷,松﨑が参加しました.
 アイデアソンとは,"アイデア"と"マラソン"を掛け合わせた造語で,特定のテーマについて自由に話し合い,アイデアを出し合う教育プログラムです.他大学からの参加者と2〜3名からなるグループを組み,「あったら便利,ありそうでない,新技術が開発されたらこんなことができる」といった斬新なアイデアを生み出し,最終日に各グループが発表を行い,その優劣を競います.今回は,SDGs(持続可能な開発目標)の17目標のうちの1つを解決するために,マイクロ波技術を活用した新たな商品やサービスのアイデアを創出することがテーマでした.各参加者は,初めにアイスブレイクを兼ねたディスカッションを行い,大まかな方針を決定した後,マイクロウェーブ展に展示されていた最新の製品や技術を各出展ブースで見学しました.出展企業ブースでは,企業の製品担当者が学生に対しても対等に対応してくださり,意見交換や質問を通じて多くの助言を得ることができました.その他,アイデアソンWG委員の方々にも,親身に相談に乗っていただきました. その結果,木谷が所属するグループは過疎地域の医療設備問題を解決するためのバイタルセンサのアイデアを提案し,これをSDGsの目標3である「 すべての人に健康と福祉を」に関連付けた点が評価され,「優秀アイデア創出賞」を受賞しました.
 発表の他にも,1日目には産学交流懇親会,2日目にはIEEE MTT-S Japan Chapter Young Engineer Award (YEA) 表彰式などに参加しました.これらの活動を通じて,技術的な学びに加え,他大学の学生や企業の方々との交流の重要性を強く感じました.この経験は今後の研究活動やキャリアにおいて重要な財産となり,更なる成長につながると実感しています.
電気・情報関係学会北海道支部 学生交流会 (at はこだて未来大学)
令和5年度 電気・情報関係学会北海道支部連合大会 が11月2日,3日に北海道大学で開催されるのにあわせて, 本学生ブランチ共催の学生交流会が以下のとおり開催されます.
日時
令和5年10月28日(土) 11:45–13:15
場所
I会場,781
概要
6学会主催で開催している電気・情報関係学会北海道支部連合大会は,電気・情報関係の様々な研究を行っている学生が,主に北海道内の大学・高専から集結する場です.このため,研究のことだけでなく,学生生活の様々な話題についても情報交換を行える絶好の機会です.本企画では,各学会ならびにいくつかの大学の学生にショートプレゼンを行ってもらい,学会活動(学会発表)や研究,そして各大学の様子などについて情報交換を行うことを考えています.今年度は対面での開催が復活し,そのため活発な交流が可能となることを楽しみにしています.この素晴らしい機会に多くの学生に参加いただきたく,みなさまの参加を心よりお待ちしています.
企画(主催)
電子情報通信学会 室蘭工業大学学生ブランチ
IEEE Muroran Institute of Technology Student Branch
IEEE Hokkaido University Student Branch
2023年10月28日に,はこだて未来大学で行われた「電気・情報関係学会北海道支部連合大会」の昼休憩の時間帯を活用し,電子情報通信学会 室蘭工業大学 Student Branch の他, IEEE Muroran Institute of Technology Student Branch,IEEE Hokkaido University Student Branch との共催イベントとして,会場の一室にて学生交流会を実施しました.学生交流会は,道内や道外の各大学・高専の現状に関する情報交換及び交流を目的としたもので,ここ数年は感染症対策のため遠隔で行われていましたが,昨年度から対面での開催が復活しました.  参加者には昼食の提供もあったため,90分の限られた時間ではありましたが,当日参加を含め10大学3高専から約50人と多くの学生の参加がありました.昼食を取りながらの自由な交流の他,室蘭工業大学・北海道大学・北見工業大学・兵庫県立大学の4大学・計5名の代表者から,所属している学会の活動報告や研究内容の紹介,各大学の生活の様子などについて発表がありました.本ブランチからは,ブランチ代表の風間が国際会議での経験や研究活動について発表しました.このように異なる学校の学生同士がそれぞれの専門知識や様々な視点を持ち寄り,活発な情報交換が直接行われたことは将来的なネットワーク形成にもつながる大変貴重な機会となりました.