Biotechnology
超少子高齢化が進む我が国では、認知症、とりわけその半数以上を占めるアルツハイマー病の克服は喫緊の課題となっている。本研究では、その病因の一つとされる脳内でのアミロイドβタンパクの凝集を抑制する素材と活性物質の探索から新機能性食品の開発を目的としている。
北海道白糠町産植物約190種類のエキスライブラリーを作成した他、他団体提供のものを合わせ、これまでに約900種類のサンプルを収集した。これらのアミロイドβ凝集阻害活性を微量ハイスループットスクリーニング(MSHTS) システムにより評価した結果、シソ科に属するハーブ系香辛料、その中でも北海道白糠町産のチリメンアオジソが特に高い活性を示すことがわかった。
独自に収集した素材を研究グループ独自の手法を使ってハイスループットに分析できる。また,抗酸化活性やポリフェノール定量などの他の活性と複合的な評価ができる。
・チリメンアオジソのアミロイドβ凝集阻害活性は、香辛料で最も高かったスペアミントより40倍、既知のアミロイドβ凝集阻害物質ロスマリン酸の15倍の活性を示している。 ・エキスライブラリーは北海道白糠町で採取したものや、委託栽培した植物から独自に作成したもので、他にはないラインアップを揃えている。
・独自に収集・調製した北海道産天然物のエキスライブラリーを保有 これを用いた受託研究あるいは共同研究、エキスの提供が可能 ・素材中の有機物質の分析が可能 ・その他一般的な生物活性試験についてもご相談ください。
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