Information/Sensibility
日々進歩する計算機によって、情報が日常生活のすべてに入ってきている。最近はICTやAIがその主力となっている。ICTやAIの導入には、目的となる実問題の情報学への焼き直しと、情報力の有効活用のためのデータの検討の双方が必要となる。つまり、実領域と理論領域を強く結合させる研究と開発を行うことで、実のある問題解決につながる。我々の研究室では、情報系の数理科学を基礎にして、実問題に着地する研究を推進している。
最近は、対象領域を物理分野、医療分野、水産分野として情報数理学の基礎と応用を行っている。物理分野では、結晶構造を持たない物質の回折像からの位相復元問題を扱っている。医療分野では、患者の様々なデータから医療従事者にアラートとなるような予測機能の実現のためのAIシステム開発を行っている。水産分野では増殖事業者のデータ(サケ)のICT活用と予測機能の検討を行っている。水産でのデータ収集などにICTの活用など実践も進めている。
従来分野で閉じていた領域に新しく情報学の手法を発展的に活用し、新手法を提案している。
例えば、物理分野では回折イメージングで新手法提案や特許取得などを行っている。
情報数理学の理論の実質活用と、実問題分析による有効な研究展開、医療分野での企業との共同研究実績
研究室では、共同研究の枠組みで企業様と共に基礎手法開発を行い、数値試験などによる手法検討などが実施可能、若手社員が研究室に参画して、研究と教育を共有できる。
計算環境を必要に応じて構築して、問題に取り組む。