Material
熱電変換材料は熱エネルギーと電気エネルギー間の効率的な直接変換が可能な材料であり、排熱利用の温度差発電はフロン等の環境負荷物質を必要としない熱電冷却に不可欠な材料である。 高温高圧合成法により、常圧下では得られない高性能熱電変換材料を開発する。
熱電変換材料の性能向上には、熱伝導度は低いが電気伝導度が高いという特殊な
材料を見出す必要がある。 充填スクッテルダイト化合物中のゲストイオンによるラットリング(巨大振幅の局所的な独立振動)の熱伝導率低減機構を解明し、高性能熱伝導変換材料の開発を目指している。
6方向から加圧可能な大型プレスを使用し、高温高圧合成法により1気圧では合成できない全く新しい物質を開発。
従来のホットプレス法では2段階のプロセスが必要だったが合成と同時に焼結することが可能となり非常に効率的である。これまでカバーしきれなかった温度域で使用可能な高性能熱電変換材料の開発が可能。
大型プレスを使った素子の開発、素子を使った温度差発電、固体物理の分野、聴覚障害者のための会話を支援するソフトウェアとヒューマンインターフェイスのハードウェアの開発、排熱を利用した発電装置の開発。