Material
近年の水素エネルギー技術の発展と共に、金属材料における水素は、水素吸蔵合金のような水素貯蔵だけではなく、磁石材料の高保磁力化のように水素により材料を高機能化する応用技術が注目されている。一方で、より高性能な機能性材料の開発には新物質の探索が重要であり、その探索ツールとして水素や高圧法に注目した。
金属の水素化・脱水素化反応は、水素吸蔵合金への応用だけではなく、それに伴う相変化や微細組織変化によって材料の特性を変化させることができる。例えばネオジム磁石材料などでは、水素を用いたHDDRプロセスにより結晶粒が微細化し高保磁力が発現する。我々は、水素処理プロセスや高圧合成法による新物質の探索や、磁石、水素吸蔵合金など高性能材料の開発を行っている。
水素を機能元素として、既存材料の高性能化や高圧合成と組み合わせることによる新物質の創成。
これまでにない、新物質の創成が期待される。また高圧合成を用いることによってGPaオーダー(数万気圧)の水素処理も可能。
材料の水素熱処理全般。材料中の水素の評価技術。