Measurement/Control/Aerospace
「燃料を無駄遣いすることなく、必要なエネルギーだけを取り出したい!」そんな理想的な燃焼器を提案する。通常、燃料が少なくて火がつかない限界の環境でも、「音」の効果で安定に燃焼させることが出来る。 人間の耳では聞こえないような高い音を火の上流にあてると燃料の流れが音の力で変形して燃料と空気がよく混ざる。 少ない燃料でも効率よく完全燃焼させ低温燃焼を目指す。
超音波振動子によって発生した20kHzを超える音は,少し離れた場所に設置した反射面にぶつかって戻ってくる。 この音の発生する場所と反射する場所の距離を調整すると、その間に音の強さの大きいところと小さいところが交互に並ぶという特徴を持つ(定在波)。 周りの空気と密度の差がある燃料をここに流した場合、音の力の差があるところで燃料の流れの断面は丸形から三日月型に変形して表面積が増える。 表面積が増えることで空気と燃料が良く混ざり,普通ならば消えてしまうような少ない燃料でも安定に燃焼する。
超音波による低温燃焼の実現。
離れた場所からピンポイントで作用でき、燃料噴射口とは独立のシステムなので汎用性が高い。燃料が少ないことによる燃焼の限界で、確実に火炎をホールドする。窒素酸化物を排出しにくい。
モデルバーナでの燃焼試験、レーザを用いた非接触流れ診断、燃焼と腐食を用いた機能性材料の合成.。