Biotechnology
新しい医薬品あるいは生物活性有機化合物を合成するための中間体を効率的に合成する研究を行っている。その手法として不斉有機分子触媒を開発し、これを用いる有機合成反応により、副作用がない光学活性医薬品を選択的に合成することを目指している。
現在の光学活性医薬品の合成は有機金属触媒が主流であるが、金属触媒は高価であり、残存する金属の除去が難しく、天然資源枯渇問題を抱えているため金属触媒に替る有機分子触媒での新しい合成法が求められいる。本研究では新しい不斉有機分子触媒を開発し、これを用いて特にタミフルに替わる新しい抗インフルエンザ治療薬を創製ために有効な光学活性有機化合物を合成することを目指している。
金属を含まない有機化合物だけで作用を示す触媒であり、医薬品をはじめ、色々な光学活性機能性物質の合成に利用できる。
金属触媒での毒性・環境・資源枯渇などの問題は有機触媒では一切なく、資源も無限にあるため低コスト化を図ることができる。
有機物質の設計・合成・解析および作製、有機合成反応の指導。