情報・感性

Information/Sensibility

Seeds
キーワード:財政学、環境税制、カーボンプライシング、イノベーションエコシステム
CN志向のイノベーションエコシステムの形成戦略の策定
ひと文化系領域
人間・社会ユニット
きもと こういち

木元 浩一准教授

CN志向のイノベーションエコシステム形成

研究の目的

2050年カーボンニュートラル(CN)を目指して社会が変革しています。CNの実現には、産官学金民による総力戦が重要です。本研究では、環境経済学の知見を活かしながら、CNに関わる研究や活動に価値を見出し、産官学金民で構成されるステークホルダーの有機的なつながり方、共創によるイノベーションの創出を模索します。こうした産官学金民の連携はあたかも生態系に模すことができますので、イノベーションエコシステムの形成方法の確立が本研究の目的です。

研究の概要

地域創生イノベーションエコシステムの形成

環境経済学の知見からCNの達成にはカーボンプライシング(CP)が有効です。CPが課されればCNへの取り組みに金銭的な価値が生まれます。しかし、CNへの取り組みは単一の経済主体ではなく、地域の実情を鑑みながら産官学金民で取り組む必要があります。ステークホルダーがいかようにして有機的に結びついてイノベーションを創出できるかを、自身が関わっているカーボンポジティブラボの活動やプロジェクトをケーススタディにして、イノベーションエコシステムの形成過程について研究します。

研究(開発)のアピールポイント

研究の新規性、独自性

環境経済学者自身がプロジェクトに直接関わりながら、イノベーションを創出するためのエコシステムの形成を模索するところに新規性があります。また、クリエイティブコラボレーションセンターのC+ラボによる研究開発の社会実装を目指します。

研究に関連した特許の出願、登録状況

カーボンプライシングのフロンティア 発⾏所:株式会社⽇本評論社
               有村俊秀 杉野誠 鷲津明由 [編著]
第1章 カーボンプライシングの基本的な考え⽅と論点
第14章 カーボンニュートラルに向けた室蘭市の取り組み(⽊元浩⼀)

従来研究(技術)と比べての優位性

いわゆる理論偏重で非現実的な主張に陥りかねないアームチェアーエコノミストではなく、自分自身もエコシステムの一員として、現実的なエコシステムの形成を模索します。

研究(開発)のビジョン・ステージ

適応分野

自治体と大学の連携、企業と大学の共創戦略、環境と社会

研究のステージ

基礎研究応用段階

製品化、事業化のイメージ

イノベーションエコシステムの形成戦略の策定、科学技術の社会実装の検討、依頼原稿の執筆、研究会の開催、フォーラムなどの講演

企業等へのご提案・メッセージ

研究(開発)に関連して、あるいはそれ以外に関われる業務

カーボンプライシングの動向情報の提供、イノベーションエコシステム形成戦略の策定、依頼原稿の受託

利用可能な設備、装置など

ひと文化系領域会議室

教員からのメッセージ

元々は財政学・社会保障論を専攻し、二重の配当論をキーワードに環境経済学をはじめました。理工系の大学に着任し、科学技術の社会実装を念頭に置きながらイノベーションエコシステムの形成を研究しはじめています。共創できる仲間を募集します。依頼原稿も引き受けますのでご一報ください。
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