Information/Sensibility
自然災害は毎年多くの被害をもたらしている。そのうち、現代社会において不可欠な通信ネットワーク自体が非常に強い振動や浸水などに対して脆弱であるため、一旦被害を受ければ大規模な通信障害が発生する可能性がある。自然災害の深刻度に応じて、従来のアーキテクチャが完全に復元するまでに長い時間がかかる場合がある。そのため、被災地域の通信ニーズに対応し、後続の救援活動を支援するために、今までの防災・減災対策を強化・向上させる手法を提案する。
自然災害時に通信インフラが直面する課題を理解した後、それぞれ異なる関連技術を導入して、3層の応急通信プラットフォームを提案した。ユーザー層では、快速ネットワーキングを実現することで、もともと圏外のユーザー端末を接続させる。続いてエッジ層は、ドローンをエッジノードとして利用し空中ネットワークを組み立てる。最後のクラウド層には、低消費電力と遠距離伝送が特徴のLPWANを用いて広範囲で応急通信を確立する。提案されたプラットフォームは、平時でもスマートシティの一部として機能することが可能と考えられる。
本研究の新規性は、災害時以外にも活用が期待でき、様々な分野に適用可能な分散型システムである。本研究の独自性は、災害時に「実際に使える」緊急通信プラットフォームの構築を目指し、その完遂は学術的にも社会的にも貢献度が高い。
災害発生時の予測できない複雑な状況を考慮して、提案される緊急通信プラットフォームは良好な柔軟性と拡張性を持っている。
データ収集と解析、通信プロトコルの設計
なし