Information/Sensibility
2050年カーボンニュートラル(CN)を目指して社会が変革しています。CNの実現には、産官学金民による総力戦が重要です。本研究では、環境経済学の知見を活かしながら、CNに関わる研究や活動に価値を見出し、産官学金民で構成されるステークホルダーの有機的なつながり方、共創によるイノベーションの創出を模索します。こうした産官学金民の連携はあたかも生態系に模すことができますので、イノベーションエコシステムの形成方法の確立が本研究の目的です。
環境経済学の知見からCNの達成にはカーボンプライシング(CP)が有効です。CPが課されればCNへの取り組みに金銭的な価値が生まれます。しかし、CNへの取り組みは単一の経済主体ではなく、地域の実情を鑑みながら産官学金民で取り組む必要があります。ステークホルダーがいかようにして有機的に結びついてイノベーションを創出できるかを、自身が関わっているカーボンポジティブラボの活動やプロジェクトをケーススタディにして、イノベーションエコシステムの形成過程について研究します。
環境経済学者自身がプロジェクトに直接関わりながら、イノベーションを創出するためのエコシステムの形成を模索するところに新規性があります。また、クリエイティブコラボレーションセンターのC+ラボによる研究開発の社会実装を目指します。
いわゆる理論偏重で非現実的な主張に陥りかねないアームチェアーエコノミストではなく、自分自身もエコシステムの一員として、現実的なエコシステムの形成を模索します。
カーボンプライシングの動向情報の提供、イノベーションエコシステム形成戦略の策定、依頼原稿の受託
ひと文化系領域会議室