Construction/Infrastructure
歴史的建造物は、当時の技術の粋を集めて創られた優れた建築空間体験によって、あるいは当時の懐かしい記憶を呼び起こすことによって、新しい建築物にはない感動を我々に与えてくれる。
本研究室では、歴史的建造物の価値を明らかにし、その適切な保存、活用方法を提案することを目的とした研究を行っている。
本研究室では、北海道内の歴史的建造物や古代ギリシアのヘレニズム期の墓を対象に研究を行っている。例えば、三笠市の炭鉱遺産群では、奔別炭鉱の沿革や建築的特徴を明らかにした。また、カリア(現トルコ南西部)の墓については、カリアでは墓は岩壁の高い位置に建造されているが、墓を下から見上げた際に美しく見えるよう、プロポーション調整が行われていること等を明らかにした。
本研究では、デザイン論のみならず、構造的な観点からの分析も行っている。これにより、デザインと構造との関係についても明らかにしようとしている。
建築はデザインのみならず、構造的に成立することが不可欠である。デザインと構造との関係を見ることで、歴史的建造物に正しい評価を与えることができる。
歴史的建造物の沿革や建築的特徴の解明・歴史的建造物の構造解析・歴史的建造物や敷地の3Dモデルの作成