Material
高分子や有機薄膜は分子機能材料の代表例として良く知られている。これらの物質は無機物質をベースとした材料に比べて構造の柔軟性が高く、ソフトマターとよばれることもある。ソフトマターは、柔軟性を生かしたフレキシブルデバイスへの応用などが期待されている。当研究室では、ソフトマターやナノ粒子を用いた光機能の実現を目指すとともに、その構造・基礎物性・メカニズムの解明にも取り組んでいる。
陽イオンと陰イオンで構成される物質を塩(えん)と呼ぶ。塩は、一般的に室温では固体状態(結晶)になり、高温にならないと融解しない。しかし最近、金属錯体の陰イオンと有機分子の陽イオンを組み合わせることで、融点が100℃以下のイオン液体を合成できることが知られるようになった。イオン液体の磁気光学効果を研究することで高性能な磁気光学液体材料の開発につながると期待している。
・液体材料を用いることにより構造フレキシビリティーが高い磁気光学デバイスが開発できる
・様々な磁性イオンを自由にデザイン可能
構造変更が容易、デバイス製造のコスト低減、放熱
各種スペクトル測定、電子構造計算、透過電子顕微鏡画像測定、粉末X線回折、ナノ秒パルスNd:YAGレーザーを用いた材料プロセス
吸収スペクトル測定装置、蛍光スペクトル測定装置、電場変調吸収スペクトル測定装置、ナノ秒パルスNd:YAGレーザー、ファラデー効果スペクトル測定装置