Environment/Energy
日本及び世界では途上国はもちろん、上下水道を完備した先進国でも廃棄物の問題は深刻である。廃棄物処分場の環境安全性を保証するための幅広い研究、特に内部での移動現象(熱・ガス・水・物質移動)に関連した現場調査及び数値シミュレーションの研究を行う。
事業活動・産業活動に伴って排出される廃棄物のうち、リサイクルできないものが必ず残る。そのような残渣を廃棄物処分場に埋立を行い、将来にわたって環境安全性を確保することが必要である。環境安全性を確保するには、廃棄物処分場内部で起こる様々な現象を現場で把握し、また数値シミュレーションを通じて場所的・時間的な分布を予測し、対策を立てることが必要となる。たとえば、処分場で発生するメタンガスの濃度分布を把握し、ガスを速やかに抜くためのしくみを作ることにより、環境安全性を確保することができる。
廃棄物処分場の現場での測定データと数値シミュレーションを組み合わせたアプローチは多面的に環境安全性を検証することができる。
近年の数値シミュレーションソフトウェアの進化はめざましいものがあり、熱・ガス・溶質・水などのすべての現象を同時に解析することができる最新ソフトウェアの1つであるCOMSOLを利用してる。
廃棄物処分場の環境安全性管理、エネルギー回収。