Material
高温超伝導材料は環境問題やエネルギー問題の解決に大きく貢献する可能性を持っている。 従来の超伝導体よりもはるかに高い超伝導転移温度を持つ銅酸化物系や鉄系超伝導体に注目し、その高い転移温度をもたらすメカニズムを解明することで、より高い転移温度を持つ新しい超伝導材料の開発につなげることを目指している。
従来よりも圧倒的に高い超伝導転移温度を有する銅酸化物や鉄系超伝導体の良質 単結晶を赤外線イメージ炉を用いて作製し、その性質を走査トンネル顕微鏡などを用いて原子レベルで調べている。 これまでに、高い超伝導転移温度を決めているエ ネルギースケールが従来型超伝導体と大きく異なることを明らかにした。
超伝導が起きている銅酸素面を観測するために、低バイアスでの走査トンネル顕微鏡実験を行う技術。
・良質な酸化物単結晶の育成。
・低バイアスで銅酸素面を直接観測した上で走査トンネル分光実験を行うことが可能。
超伝導材料や強相関電子系材料の各種輸送特性や熱特性の評価。