Material
セラミックスは多種多様であるが、多くの場合製造過程に高温を要するため焼結や偏析の機構はあまり明らかになっていない。機能性材料の特性に影響を及ぼす原子や電子の挙動を究明し、製造過程で生じる現象の理解を深める。材料特性向上を目指した材料設計を支援するため、材料中の原子の挙動を分子シミュレーションで解析するしくみの研究・開発に取り組んでいる。
酸化物ガラスは用途が広い重要な材料の一つである。そこで、ガラスの密度や構造を再現可能な分子シミュレーションを実現するための研究を進めている。セラミックス中を移動するリチウムイオンや酸化物イオンの様子を分子シミュレーション(分子動力学法)で追及、セラミックスの組成変化に応じたイオンの挙動の相違を扱えるようになってきた。計算機支援によるガラスの特性の向上への寄与を目指す。
ソフトウェアの一部は研究室で開発しているため、用途に応じて変更できる。
結晶粒界の偏析状態など、不均一性を考慮したシミュレーションが可能。
モンテカルロと分子動力学法の併用で、より正確なシミュレーションを行う。
材料に関する評価・分析相談、酸化物ガラスの作製とXRDによる評価、ISOの国内委員(水素関連技術)経験あり。