学生インタビュー
ー大学院・共創情報学コースに進学を決めた理由
もっと深く研究がしたい
大学院進学を視野に入れて、専門学校から室蘭工業大学に編入しました。専門学校では基礎的な実験や操作を学ぶことができましたが、それだけでは物足りませんでした。最新の研究に挑戦したいと思い、大学への編入を経て大学院に進学しました。研究活動は、とても大変で難しいと感じることはありますが、辛いと思うことはありません。
私は今、マウスを扱った研究を行っています。得られたデータが何を示しているのかを解析するために、共創情報学コースでデータの扱い方や活用方法を学んで、自分の研究に応用したいです。突き詰めれば自分が第一人者になれるところが研究の魅力だと思います。将来は「情報×専門」が生かせるような研究職に就きたいです。
ー研究のテーマや、この分野に興味を持ったきっかけ
アイヌ民族の伝承有用植物活用した機能性食品の開発が目標
上井幸司先生のもとで「アイヌ伝承有用植物の素材を活用した機能性食品の開発」を目標に研究しています。アイヌの人々が食用としていた植物の中には、私たちが知らない有用性のある機能性成分が含まれているものがあります。そのような植物を使用した機能性食品を開発することで、人々の健康を支えたいと思っています。
この分野に興味を持ったきっかけは学生のときに見たドラマです。アルツハイマー病を患ってしまう女性とその恋人の男性が主人公の物語でした。忘れる苦しさ、忘れられる辛さを見て、「私がなんとかしなくては!」と思い、そのときの気持ちが原動力になっています。
ー共創情報学コースでの学び
はじめての経験と新鮮な学び
大学院に進学するまで、情報学に触れる機会がほとんど無かったため、共創情報学コースでの学びはとても新鮮です。専門性が高くて難しいと感じるも講義もありますが、分からないところは情報系のコース出身の友人に助けてもらいながら取り組んでいます。
「Udemy」を使った科目の情報科学発展演習は、プログラミング初心者の私にとってすごく有意義なものでした。場所と時間を選ばず、理解できるまで繰り返し取り組むことができるので、自分のペースで進めることができました。課題では、ゼロからイチを作り出すことが求められ、とても大変でしたが良い経験になりました。
ー共創情報学コースの特徴である「情報×専門」を感じるとき
情報学の知識を自分の研究に応用する
私の専門分野に応用できるアイデアが浮かんだときに、情報学分野と専門分野との関わりを感じます。研究の作業の中には、コツコツと地道な作業もあります。例えば、マウスを扱ったNOR試験(Novel object recognition test)では、記録を取るために映像を何度も観返して、計測を手作業で行う必要があります。そこで、この“コツコツと地道な作業”をプログラムによって自動化することができれば、より効率化でき時間の削減になるのではないかと考えました。現在、ヒトとプログラムが計測した結果の差を確認して、精度を上げているところです。少しずつ共創情報学コースで学んだことが、繋がってきたと実感しています。
ー共創情報学コースについて
専門分野の垣根を越えて交わる面白さ
共創情報学コースは、さまざまな分野の学生が垣根無く所属している面白いコースだと思います。
私自身も、共創情報学コースの講義をきっかけに他専攻の学生との関わりが生まれ、現在でも交流が続いていています。初めて知ることも多く、新しい視点に触れることができています。
このコースは、自身の専門分野と情報学分野を融合することで、応用・発展が期待される研究を行っている方が向いていると思います。また、専門分野を越えて交流ができるコースなので、誰かの研究を聴いて得た刺激や気付きから、自分の研究に繋げていくことができる人が増えていくと嬉しいです。