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第26回 沼津改め 静岡研究会
--- 幾何,数理物理,そして量子論 ---
【日時】 2019年3月6日(水)14:00~3月8日(金)15:20
【場所】 静岡大学理学部C棟309室
【連絡先】待田芳徳 E-mail: yomachi212@gmail.com
【世話人】待田芳徳,保坂哲也,足立真訓,高橋雅朋
前口上
昨年(2018年)秋,静岡市に登呂遺跡発見以来の世紀の大発見があった.
徳川家康が築いた城,駿府城の天守台の発掘調査で, 江戸城を凌ぐ日本一大きい天守台であることがわかった. 大御所として,江戸の二代将軍秀忠を見守り,西の未だに残る豊臣勢力の睨みを利かしていたということである.
話はそれだけでは終わらなかった.その天守台のさらに下から, 豊臣秀吉が造らせた城跡が見つかった. 金箔瓦が約330点見つかり,京の聚楽第並みの大規模な野面積みの城である. 北条氏への小田原攻めの後に,家康が江戸への配置換えを命じられた直後のことで, 秀吉が東への睨みを利かすためのものであるというのである. 秀吉の死後,今度は家康が駿府に再び戻り, 秀吉の城を埋めてその真上に駿府城を建てて, 今度は西への睨みを利かしたのである. お互いに権勢の張り合いを豪華に誇示したのである. この構図は大坂城と同じである. ふつうは勝ったものが,そのまま城に入るか,あるいは近くに新しい城を造るものである. 念入りに埋められ覆い隠した石垣からは,家康の天下取りへの執念が伝わってくる. そうして造られた江戸時代の駿府城は,火事による焼失で,以後再建されることはなかった.そして,明治維新で西の薩長中心の明治政府は,残っていた天守台の石垣や城門も取り壊され内堀も埋められた.
今年は,今川義元生誕五百年祭が執り行われるが,驚くべきことに, 家康が義元のもとで人質になった今川館は,さらに下に埋もれているのである.
発掘調査現場はいつでも見られるが,豊臣期の城跡,天守の石垣や金箔瓦の 出土品が臨時に一般公開されたので,さっそく見に行った.現代と過去がつながる 場所に立ってみて感慨深いものがあった.
・秋高し 天守の大きさ 推し量り (方得)
・いわし雲 両雄の争い 夢の跡 (本歌取り)
徳川家康が,駿府で囲碁・将棋に俸禄を与え初めてプロが生まれた. 碁・将棋所である. 筆頭が本因坊算砂,大橋宗桂である. 今日の囲碁・将棋の礎を築いた家康のその400年を記念して, 徳川慶喜が住んでいた(静岡駅前にある)浮月楼を舞台に,囲碁本因坊戦や将棋名人戦が開催された. 去年に続いて今年(3月1日)も将棋名人戦第0局(A級順位戦最終局)が行われる. われわれの「沼津改め静岡研究会」も去年に続いて今年も駿府城を見下ろす日本平の地・静岡大学で行います.
プログラム
PDFファイル【プログラム】3月6日(水)
3月7日(木)
3月8日(金)
*プログラムは変更することもあります.*研究会に参加予定の方は,必ず前もってお知らせください.
*参加予定人数が会場のキャパシティを越えましたので,参加申し込みを締め切りました.
参加者
ホテル
ホテルは,静岡駅近くに宿泊すれば,バス乗車に便利かと思います.アクセス
バスは,静岡駅北口8B番乗り場より,静岡大学あるいは静大経由東大谷(おおや) 行きに乗り,10分おき,約25分,290円で,静大片山,あるいは静岡大学で下車.静岡大学下車のあと,坂道を上り,理学部A棟で4階に上り,長い廊下を歩けばC棟1階に辿り着き, 3階へ上がれば309号室の会場です.
こちらのHPを参考にしてください. 【アクセス情報】