授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2023年度/Academic Year   前期/First
開講曜限/Class period 木/Thu 3 , 木/Thu 4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 全学科
対象学年/Year 2年 , 3年 , 4年
授業科目区分/Category 教育課程 一般教養教育
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 国際文化論/Theory of International Culture
単位数/Number of Credits 2
担当教員名/Lecturer 伊藤 弘子 (学部)
時間割コード/Registration Code F1562
連絡先/Contact 伊藤 弘子(Q509室 メールアドレス:hito@muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 伊藤 弘子(水曜日13時~14時)
実務経験/Work experience
更新日/Date of renewal 2023/03/03
授業のねらい
/Learning Objectives
グローバル社会に生き、異なる文化的背景を有する人たちと共存していくためには、相手の思考や行動の基礎にある文化を理解することが必要です。また、自分が馴染んで当然と考えている「日本の文化」というものも、実際には「日本人」の中で均質で統一的ではないのです。この授業では、変化し続ける社会において文化が与える影響を考察し、異文化コミュニケーションに必要な知識や思考力を養うことを目的としています。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
日本は島国ですが、古来から人々の往来により様々な文化を受け入れ、社会が発展してきました。文化とは、ある集団に属する者が後天的に倣い習得し次世代に継承させようとする集団内で共有される認識や実践であるとされます。しかし実際には複数の文化を併せ持ったり相互に影響を与え変容していくこともあるのです。日本は開国以来、西欧諸国の制度を積極的に取り入れ近代化を果たしました。しかし日本土着の文化は払拭されたわけではありません。グローバリゼーションの進展で外国の文化がますます日本国内で広まり、国際結婚の増加や移住労働者の定着によって複数の文化を合わせて受け継ぐ「日本人」も増えているのです。

授業計画
/Course Schedule
総授業時間:22.5時間||総授業時間:22.5時間
第1回:オリエンテーション 
第2回: 文化とは何か? 日本人、日本文化とは何だろうか 
第3回:宗教が社会に与える影響(1)キリスト教①
第4回:宗教が社会に与える影響(2)キリスト教②
第5回:宗教が社会に与える影響(3)イスラーム 
第6回:国際社会における「普遍的価値観」一元論、二元論と多元論 
第7回:中間まとめ 
第8回:先住民と文化の保護  
第9回: 人の移動・ディアスポラと文化(アイデンティティ) 
第10回:国家政策における多文化主義  
第11回:国際結婚や異宗教間結婚による文化多様性 
第12回:外国系住民の定着と国内における文化多様性  
第13回:日本人、日本文化とは何か 日本人は無宗教か? 
第14回:文化の海外への発信、外国の文化に倣うということの意味 
第15回:まとめ

教科書
/Required Text
特になし。
成績評価方法
/Grading Guidelines
授業時間内に小テスト複数回(合計60点)期末テスト40点、100点満点中60点以上を合格とする。新型コロナウイルス感染症の流行状況に伴い、授業計画・授業実施方法は変更する可能性があります。また、受講登録者数により小テストの回数や成績評価上のウエイトを変更する場合もあります。いずれの場合にも、必要がある範囲で、十分に周知した上で授業計画・授業実施方法の変更をするものとします。
各回の学修時間の目安は、事前・事後合わせて4時間必要です。
履修上の注意
/Notices
詳細は初回講義で説明します。教科書は指定しませんが、適宜参考資料の典拠をあげたり配布することもあります。授業中の質問は歓迎します。授業時間外での質問は事前にメールで確認の上、オフィスアワーでの対応を原則とします。再試験は実施しません。不合格者は再履修とします。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
文化を知る、ということはなかなか難しいものです。多くの人が食べ物や言語といった表層的なものを文化と考えるのですが、思考のパターンや子どもの育て方、親子関係、世界観、社会の秩序のありかた、祈りのありかたなど、文化の奥底は深いものです。文系の大学ではこの「国際文化論」で扱う内容の授業はそれぞれ、別個の複数のコースが立ち上がっていることが多いのです。でも、本学ではカリキュラムの関係で難しいので、複数回専門家のゲストスピーカーをお呼びして、ご専門の文化の諸相についてお話をしていただく機会を設けます。|本講義では、前半は講義です。10回、11回は、みなさんの経験や聞いたことを持ち寄って、日本の現在の文化のありようを「私ごと」として考えていきます。最後に近い13回、14回目は、みなさんがアクセス可能な図像のデータベースを使い、みなさんに戦争とプロパガンダについて「絵解き」をしてもらいます。|いろいろな観点からものを見ることによって、この世界の人々や歴史、文化を複合的な視点から考える姿勢をぜひ身に着け、多文化社会を生き抜くスキルを獲得していただきたいと思います。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
学生便覧「学習目標と授業科目との関係表」参照
関連科目
/Related course
哲学入門、平和と憲法、現代社会論
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
映画をみて質問に答えるという反転学習がある。課題も多い
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
zoomでのブレイクアウトセッションで、議論を行う回がある。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
文化人類学的知識、文化論的知識、表象文化の知識、そして文化的暴力にまで、総合的なものの見方ができるようになる。そして、他文化への尊敬と、自文化への理解を深める。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超