授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2022年度/Academic Year   前期/First
開講曜限/Class period 木/Thu 3 , 木/Thu 4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 全学科
対象学年/Year 2年 , 3年 , 4年
授業科目区分/Category 教育課程 一般教養教育
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 国際文化論/Theory of International Culture
単位数/Number of Credits 2
担当教員名/Lecturer 松本 ますみ (学部)
時間割コード/Registration Code F1562
連絡先/Contact 松本 ますみ(Q509 0143-46-5817, m-matsumoto@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 松本 ますみ(オフィスアワー 火曜日5.6限)
実務経験/Work experience
更新日/Date of renewal 2022/03/03
授業のねらい
/Learning Objectives
本講義では、国際社会における文化の諸相の概略を論じるとともに、過去・現在の文化、日本の文化、グローバル時代の文化について受講生が主体となって論じることができるようにする。それによって、私たちがどのように自らを認識し、他者とともに生きていけるのかを考えるきっかけを見出すことができるようにする。方法論的には文化人類学、民俗学、歴史学、表象研究の方法を使う。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1.身近な文化、縁遠い文化(日本、儒教、イスラーム、遊牧文化)の歴史的背景と現状について概略をつかむことができる。また、偏りのない目で見つめることができる。
2. 表象文化,特にプロパガンダについて批判的に考えることができるようにする。
3. 世界が抱える文化的諸問題について、過去や現在の問題を含めて論じ、未来を展望することができる。それらは、人種差別問題、移民問題、イスラモフォビア、ナショナリズム、排外主義、大国主義、家父長制などを含む。さらに、いま、自分が日本の室蘭で学生として暮らしていることの意味を考える
4 .アジア、日本、グローバル時代の諸事項に関して、きちんとした論証を踏まえたレポートが書ける。

授業計画
/Course Schedule
総授業時間:22.5時間

総授業時間:22.5時間
第1回:オリエンテーション 
第2回:日本はアジアか?なぜ英語をあなたは学ぶのか?ブレイクアウトセッション
第3回:中華世界、東アジア文化圏とは何か?現在につながる系譜
第4回:イスラームの誕生と拡大 ムスリムの隣人と共に生きるためのABC
第5回:遊牧文化とは何か① モンゴル遊牧民と馬(ゲストスピーカー)
第6回:遊牧文化とは何か② カザフ遊牧民と馬(ゲストスピーカー)
第7回:遊牧文化とは何か③ タイガのトゥバ人とトナカイ(ゲストスピーカー)
第8回:遊牧文化についての質疑応答(ゲストスピーカー)
第9回: イラン文化の源流(ゲストスピーカー)
第10回: イラン・イスラーム文化の特徴(ゲストスピーカー)
第11回:日本の民俗学入門① 食べる 着る 住む
第12回:日本の民俗学入門② 働く 動く 祈る 絆
第13回:文化を描くということとプロパガンダ:華北交通写真にみる日本の軍事占領下の中国表象①
第14回:文化を描くということとプロパガンダ:華北交通写真にみる日本の軍事占領下の中国表象②

第15回:まとめと考察


教科書
/Required Text
特になし。
参考書等
/Required Materials
佐藤忠男『映画で世界を愛せるか』岩波書店、1989(ISBN:400430055X)
松原正毅『遊牧の人類史』岩波書店、2021(ISBN:9784000254311)
菊池暁『民俗学入門』岩波書店、2022(ISBN:9784004319108)
岡本隆司『中国の論理』中公新書、2016(ISBN:978412102392)
羽田正『イラン史』山川出版社、2020(ISBN:978463442388)
成績評価方法
/Grading Guidelines
毎回の課題 1回あたり5点として、講義数回に1回課題を出します。例えば2回に1回のときは10点の課題、3回に1回の時は15点、4回に1回の時は20点の課題となります。それぞれの課題を集積したもの5点×13=65点と、35点の期末レポートを足して、100点満点とします。
履修上の注意
/Notices
詳細については授業開始時に説明。再試験は実施しない。
新型コロナウィルス感染症の流行状況に伴い、授業計画が変更になることがある。

各回の学修時間の目安は、事前・事後合わせて4時間必要である。
自己学習のために、配布資料や参考書をよく読んでおくこと。また、課題が数回に一回でるので、熟慮の上、提出すること。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
文化を知る、ということはなかなか難しいものです。多くの人が食べ物や言語といった表層的なものを文化と考えるのですが、思考のパターンや子どもの育て方、親子関係、世界観、社会の秩序のありかた、祈りのありかたなど、文化の奥底は深いものです。文系の大学ではこの「国際文化論」で扱う内容の授業はそれぞれ、別個の複数のコースが立ち上がっていることが多いのです。でも、本学ではカリキュラムの関係で難しいので、複数回専門家のゲストスピーカーをお呼びして、ご専門の文化の諸相についてお話をしていただく機会を設けます。
本講義では、前半は講義です。10回、11回は、みなさんの経験や聞いたことを持ち寄って、日本の現在の文化のありようを「私ごと」として考えていきます。最後に近い13回、14回目は、みなさんがアクセス可能な図像のデータベースを使い、みなさんに戦争とプロパガンダについて「絵解き」をしてもらいます。
いろいろな観点からものを見ることによって、この世界の人々や歴史、文化を複合的な視点から考える姿勢をぜひ身に着け、多文化社会を生き抜くスキルを獲得していただきたいと思います。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
学生便覧「学習目標と授業科目との関係表」参照
関連科目
/Related course
哲学入門、平和と憲法、現代社会論、経済のしくみ、経済事情、基本的人権論、ドイツの文化、中国の文化
備考
/Notes
2回目がリアルタイム授業です。
その他は、オンデマンド授業です。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
映画をみて質問に答えるという反転学習がある。課題も多い
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
zoomでのブレイクアウトセッションで、議論を行う回がある。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
文化人類学的知識、文化論的知識、表象文化の知識、そして文化的暴力にまで、総合的なものの見方ができるようになる。そして、他文化への尊敬と、自文化への理解を深める。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超