開講学期/Course Start | 2022年度/Academic Year 後期/Second |
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開講曜限/Class period | 他/Oth. |
授業区分/Regular or Intensive | 集中講義 |
対象学科/Department | 生産システム工学系専攻航空宇宙総合工学コース |
対象学年/Year | 1年 , 2年 |
授業科目区分/Category | 博士前期課程 大学院自専攻科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義科目 |
授業科目名/Course Title | 将来型推進技術特論 |
単位数/Number of Credits | 1 |
担当教員名/Lecturer | 内海 政春 (創造工学科航空宇宙工学コース) , 杵淵 紀世志 (その他) , 渡邉 泰秀 (その他) |
時間割コード/Registration Code | MQ236 |
連絡先/Contact | 内海 政春(S305,0143-46-5335, uchiumi@mmm.muroran-it.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours | 内海 政春(月曜日 13:30-15:00) |
実務経験/Work experience | 内海 政春(国立研究開発法人において液体ロケットエンジン及び推進システムの研究開発経験を有する) |
更新日/Date of renewal | 2022/08/01 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
(1)最近の宇宙工学関連のニューストピックを題材に,まずはそれを理解するための基礎技術,歴史,世界情勢などを学び,その上でニュースの背景にある課題や問題は何か,その解決法があるのかなどを議論し,自らで考える力を養う. (2)JAXAでのロケットエンジンおよび再突入揚力誘導カプセル等の研究開発における講師の経験を生かし,ロケット及び宇宙機システムの基本事項に関する実践的教育を行う. (3)将来の軌道上推進系(電気推進、化学推進)のトレンドとその原理、特徴を理解し、軌道間輸送システム等の新たな宇宙輸送ミッションを検討、提案できる能力を身に着ける. Students will learn basic technologies, history, and world affairs related to space engineering using recent news topics. Based on practical experience in R&D on rocket engines and reentry guidance capsules, students will be provided practical education on the basics of rocket and spacecraft systems. |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
1.宇宙工学テーマにおける課題や問題を抽出することができる. 2.抽出した課題を解決するための方策案を複数考えることができる. 3.自分の考えの根拠に基づき相手に提示することができる. 4.宇宙推進の動向を理解する. 5.電気推進や極低温化学推進について,動作原理や特徴を理解する. 6.軌道変換について理解する. To identify issues and problems in space engineering themes. To consider several measures to solve the identified problems. To present one's ideas to others based on the evidence of one's own ideas. To understand the trend of in-space propulsion. To understand principle and characteristics of electric propulsion and cryogenic chemical propulsion. To evaluate orbital transfer missions using the propulsion systems. |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間数:12時間 1.宇宙ベンチャーとロケット(全2回:第1回講義,第2回講義) 日本では多くのベンチャー企業が宇宙開発に参入し,アメリカでもインターネット産業で利益を得た億万長者がこれまで大企業しか手の出せなかった宇宙開発に名乗りを上げ,NASAも民間企業の参入を促す政策をとってきた.これら宇宙ベンチャーの中でもロケット打上げ企業に焦点を当て,何を目的に,何を変えようとしているのか,なぜ民間でできるのかを探ってみる. 2.アポロ計画と再突入(全2回:第3回講義,第4回講義) アポロ11号から50年が経ったが,アメリカのアポロ計画とは何だったのか,人が月に行って帰ってくることはどういうことだったのか.その意味を考えるため,アポロ計画までの道のりと当時急速に発展した危険と隣り合わせの地球への再突入技術の基礎を学び,再び世界が月や火星に向かおうとしていることの意義や価値と,その是非を考察する. 3.電気推進(全2回:第5回講義,第6回講義) 将来の軌道上推進系のトレンドを理解する.各種電気推進の原理と特徴を理解する. 4.極低温化学推進(全2回:第7回講義,第8回講義) 化学推進,特に極低温液体推進の軌道上推進系への適用に際しての長所と課題を理解する. 1.Space venture business and Launch vehicle 2.Apollo program and Re-entry 3.Electric propulsion 4.Cryogenic chemical propulsion 新型コロナウイルス感染症の流行状況に伴い、学生への十分な周知のもと、授業計画・授業実施方法は変更する可能性があります。 Due to the epidemic situation of COVID19, the plan and implementation method may be changed. In that case, I will explain to you properly. |
参考書等 /Required Materials |
松尾、柴藤、渡辺「ロケット工学」、コロナ社(ISBN:9784339012224)
George Sutton「ロケット推進工学」、山海堂(ISBN:4381100743) Huang and Huzel, Modern engineering for design of liquid-propellant rocket engines, NASA SP-125(ISBN:1563470136) 栗木、荒川「電気推進ロケット入門」、東京大学出版会(ISBN:4130628054) 國中、西山、中山「イオンエンジンによる動力航行」、コロナ社(ISBN:4339012289) Goebel and Katz, Fundamentals of Electric Propulsion: Ion and Hall Thrusters, JPL Space Science & Technology Book Series(ISBN:9780470429273) |
教科書・参考書に関する備考 |
・講義は基本的にパワーポイントで講義資料を投影し,理解を助けるために動画等を取り入れて実施する. ・理解を助けるため講義資料の一部を配布し,演習を適時行う(関数電卓を準備のこと). The lecture is basically conducted by projecting the lecture materials in PowerPoint and videos etc. to help understanding. Prepare a scientific calculator. |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
レポート100点満点で評価し,60点以上を合格とする. The score of each student is evaluated by reports. A grade of more than 60 is accepted for a credit. 新型コロナウイルス感染症の流行状況に伴い、学生への十分な周知のもと、成績評価方法は変更する可能性があります。 Due to the epidemic situation of COVID19, the evaluation method may be changed. In that case, I will explain to you properly. |
履修上の注意 /Notices |
再試験は実施しない。 No reexamination will be held. |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
ロケット工学や宇宙工学に関する専門的知識を身に付けていなくても問題ありません. There is no problem even if you do not have specialized knowledge about rocket engineering and/or space engineering. |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
・システム技術と基盤技術の関係の理解 ・実践的基盤技術の理解 ・Understanding of the relationship between system and fundamental technologies ・Practical understanding of fundamental technologies |
関連科目 /Related course |
ロケット推進工学特論 (Advanced Rocket Propulsion) ジェット推進工学特論 (Aerospace Jet Propulsion) |
実務経験のある教員による授業科目 /Course by professor with work experience |
渡邉泰秀,杵淵紀世志 (両名とも,国立研究開発法人において液体ロケットエンジン,推進システム,あるいはリエントリ回収カプセルの研究開発経験を有する) Both have experience in R&D of liquid rocket engines, propulsion systems, or re-entry capsules at JAXA. |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等) |
学修の振り返りをおこなうことにより,学修プロセス(思考の深化,外化,探究など)の修正とその反映をうながす. |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
学修したことを,書く・話す・発表する等の活動を通して外に出す(外化)ようにする.教員,あるいは学生同士の議論の場を設ける. |
Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
宇宙開発・利用の実プロジェクトの経験に触れ,①仮説設定 ②課題追究 ③検証・評価 などをおこない,総合的な学習をおこなう. |
Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |