開講学期/Course Start | 2020年度/Academic Year 前期/First |
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開講曜限/Class period | 火/Tue 3,火/Tue 4 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 全学科 |
対象学年/Year | 4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 演習科目 |
授業科目名/Course Title | ゼミナール「人間と文化」/Seminar on Human and Culture |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 阿知良 洋平,松本ますみ |
時間割コード/Registration Code | T6407 |
連絡先/Contact |
阿知良 洋平(achiray@mmm.muroran-it.ac.jp)
松本ますみ(Q509 0143-46-5817, m-matsumoto@mmm.muroran-it.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours |
阿知良 洋平(金曜日11時から12時。事前にメールいただけると確実です。その他の時間でも在室していればいつでもお訪ねください。)
松本ますみ(オフィスアワー 火曜日5.6限) |
実務経験/Work experience |
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更新日/Date of renewal | 2020/04/15 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
日本における科学技術や工業の地位が、明治維新以降発達し、いくつかの戦争を契機として高度成長期にかけていかに向上したのか、ということを150年の近代の歴史の中で考え、言説レベルで相対的に考察できるようにする。その上で、科学技術というアポリアを自分の問題として倫理的に考え、それを「脱構築」し、その上で理性的な生き方ができるようにする。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
近現代史、時事問題に留意しながら、科学技術の効用と問題点に関心を持つようにする。さらには、現実に対して人間として的確な判断力を持つことができるようにする。さらには、想像力をもって「被害者」の立場にたってものを考えられるようにするようなる。プレゼンテーションができ、なおかつ、簡潔で明確なレポートを書けるようにする。 |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間数(実時間)=22.5時間 第1回 はじめに 第2回 欧米との出会いーー近代技術の黎明 第3回 資本主義への歩み --「儲かる技術」の発見 第4回 帝国主義と科学--国威の発揚としての科学技術 第5回 総力戦体制にむけて――テクノクラートの台頭 第6回 戦時下の科学技術--科学の「発展」と企業 第7回 そして戦後社会 戦前と戦後の連続をめぐって 第8回 原子力開発をめぐって 第9回 ワークショップ:室蘭高等工業と室蘭工業大学の80年 第10回 『苦海浄土』を読む――水俣病とは何か① 第11回 『苦海浄土』を読む――水俣病とは何か⓶ 第12回『苦海浄土』を読む――水俣病とは何か③ 第13回 『苦海浄土』を読む――水俣病とは何か④ 第14回 『苦海浄土』を読む――水俣病とは何か⑤ 第15回 ワークショップ:あなたの地元の公害 |
教科書 /Required Text |
山本義隆『近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 』岩波書店、2018(ISBN:9784004316954)
石牟礼道子『苦海浄土』講談社文庫、2004(ISBN:97840627481) |
参考書等 /Required Materials |
沢井実『帝国日本の技術者たち』吉川弘文館、2015(ISBN:978464257998)
アーロン・S・モーア『「大東亜」を建設する』人文書院、2019(ISBN:9784409520802) |
教科書・参考書に関する備考 |
[備 考] 授業中指示する。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
到達度目標は、ゼミナールへの参加度と学期末レポートで評価する。100点満点中60点以上を合格とする。評価は、毎回の発表とディスカッションへの参加 60% レポート 40% |
履修上の注意 /Notices |
ディスカッション中心の授業である。積極的な問題提起と発言を求める。日本の教育・産業、そしてテクノロジー中心の社会システムの問題点と課題を見つめなおすことができるようにする。学生の主体的な参加を求める。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
物事を相対的にそして、批判的に考えることは、これからのAIの時代に特に必要となっていきます。ここでは、技術や工業といった、みなさんに身近な言葉や学問体系が、特に日本においてどのような重みをもってとらえられてきたのか、について熟考します。そのような歴史の中で、自分の立ち位置を見つけられるようにしてください。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
JABEE基準1(1)「(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」および「(f)前半:日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力」に対応 電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。 |
関連科目 /Related course |
日本の憲法、社会思想論、現代の社会A, 現代の社会B、哲学入門A、哲学入門B、日本近現代史A,日本近現代史B、技術者倫理 |
備考 /Notes |
リアルタイムでzoomによる授業である |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等) |
毎週関心を持ったニュースを持ち寄る。それを発表する |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
ゼミの仲間、歴史の証言者、文字・映像史料と対話する。グループ学習を行い、発表を行う。 |
Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
ステレオタイプ的なものの考え方の解きほぐしを通じて、二分法的思考を超える。 |
Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |