授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2020年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 水/Wed 7,水/Wed 8
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 環境創生工学系専攻公共システム工学コース
対象学年/Year 1年,2年
授業科目区分/Category 博士前期課程 大学院自専攻科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 科学技術社会論
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 松本ますみ,吉田 省子
時間割コード/Registration Code MP124
連絡先/Contact 松本ますみ(Q509 0143-46-5817, m-matsumoto@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 松本ますみ(オフィスアワー 火曜日5.6限)
実務経験/Work experience
更新日/Date of renewal 2020/02/14
授業のねらい
/Learning Objectives
本授業は科学・技術と社会の相互作用に関心を持つ大学院生に開かれている.授業の狙いは二つある.先ずは,科学史の視点から現代の科学技術の展開の様相を概観する.次いで,エマージングテクノロジーを含む科学技術に由来するリスク問題を考える時には、科学的だけではなく社会的および個人的な評価軸も必要だということを理解することである.キーワードは5つ,科学史,3つの評価軸(科学,社会,個人),パブリックエンゲージメント(あるいは共創),リスクガバナンスとリスクコミュニケーションである.
到達度目標
/Outcomes Measured By:
第二クオーターで、関連文献を読んで理解し口頭発表できるようになる.
授業計画
/Course Schedule
22.5 時間
第1クオーター
1週目 導入、授業の進め方の説明:
講義 1 : ハザードとリスクとリスクコミュニケーション(大づかみで)
ワーク:個人的にでくわしたリスク問題を紹介しあう
2週目 講義 2:トランスサイエンスあるいはポストノーマルサイエンス
~歴史的視点:リスクコミュニケーションのルーツと原子力発電所建設~
    ワーク:リスク問題を探してみよう(1)ピックアップ
3週目 講義 3:現代科学の展開と科学の社会学の誕生について
    ワーク:リスク問題を探してみよう(2)マッピング
4週目 講義 4:技術の社会学について
    ワーク:セミナー文献紹介(教員)と分担決め(受講生&教員)
5週目 講義 5:萌芽的科学技術とELSI的取組と市民(1)
       ~技術的ソリューションだけでは解決しえない事態に再直面~
    ワーク:事例紹介(1)とそれに対する受講生の応答(ライティング)
6週目 講義 6:萌芽的科学技術とELSI的取組と市民(2)
~事例紹介(2)~
    ワーク:ライティング(1)に対する講評とライティング(2)
7週目 講義 7:食品安全行政:リスクコミュニケーションの曖昧さ
~リスク認知ギャップへの向き合い方:3軸(科学,社会,個人)~
    ワーク:ライティング(2)に対する講評
8週目 講義 8:第1クオーターのまとめ:イノベーションとリスクガバナンス
       ~IRGC国際リスクガバナンス協会のフレーム~
ワーク:第2クオーターでの報告者の確認,および報告の仕方のデモンストレーション
第2クオーター
1週目  分担1 文献A
2週目  分担2 文献B
3週目 分担3 文献A
4週目  分担4 文献B
5週目  分担5 文献A
6週目 分担6 文献B
7週目  考察1
8週目 考察2




教科書
/Required Text
吉岡斉「原子力の社会史~その日本的展開 朝日選書883,2011(ISBN:9784022599834)
参考書等
/Required Materials
藤垣祐子編『科学技術社会論の技法』,東京大学出版会,2005年(ISBN:9784130032049)
小林傳司『トランス・サイエンスの時代』,NTT出版,2007年(ISBN:9784757160187)
J.Ravetz,『ラベッツ博士の科学論』,こぶし書房,2010年(ISBN:9784875592532)
教科書・参考書に関する備考 Requred materials : Ortwin Renn,“Risk Governance~Coping with Uncertainty in a Complex World~”, Earthscan,2008
IRGCのHP  https://www.irgc.org/
成績評価方法
/Grading Guidelines
リーディングでの報告(プレゼンテーション)をもって成績を評価する.60点以上を合格とする。
履修上の注意
/Notices
この授業は主に日本語で行うがReadingの発表は英語でもよい
教員メッセージ
/Message from Lecturer
科学に基づいたリスク分析(リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーション)は科学政策においては必須であるが、リスクコミュニケーションを一方的な説得だと見なしてしまうと、リスクガバナンスで失敗する。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
調査・分析・再構成能力
I
備考
/Notes
この授業は日本語で行う(英語での要約は付ける)
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
ゼミ形式のリーディングを全体の半分に割り当てる
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
講義にはワークを付けているので,授業を復習するつもりで課題を論じあう
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
リーディングのためには,原子力にからんだ原子核物理学以外の社会史的学習が必要となり,学際的な考え方ができるようにする.
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%