授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2020年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 火/Tue 1,火/Tue 2
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 建築社会基盤系学科
対象学年/Year 3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 水文・水資源学/Hydrology and Water Resources
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 中津川 誠
時間割コード/Registration Code B1320
連絡先/Contact 中津川 誠(D310
0143-46-5276
mnakatsu@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 中津川 誠(月曜 12:00-12:30
火曜 12:00-12:30)
実務経験/Work experience 中津川 誠(国立研究開発法人と国土交通省の河川事務所において調査・計画・設計・施工・維持管理業務に携わった在職経験を有する)
更新日/Date of renewal 2020/08/11
授業のねらい
/Learning Objectives
我々の社会は水循環の中で営まれている.洪水時の安全確保,生活や産業に必要な水資源の確保,さらには環境保全のためにその仕組みを知ることが必要となる.本講では,降雨や融雪が河川に流れ込む流出過程のメカニズムを理解する.また,河川の治水,利水(水資源の確保),環境機能を適切に確保・保全するための具体的な方法論を理解する.
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1.降水,融雪,流出といった水循環のプロセスについてその仕組みを理解する.
2.降水や流量,水位といった基本的な水文量の観測方法やデータ処理の方法を理解する.
3.洪水を引き起こす大雨の統計処理を習得し,実際の河川計画に必要な確率降雨量,再帰年の計算ができる.
4.降雨・流出過程をあらわすモデルを理解し,流出量の計算ができる.
5.水資源,水環境を適切に確保・保全するための計画・管理の具体的方法を理解する.
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間);2単位(60分/90分)X16回=24時間
第1週 序論 水文学とは?水循環と治水,利水,環境保全
第2週 水文プロセス(1) 降水過程
第3週 水文プロセス(2) 大気・陸面間の熱・水交換
第4週 水文プロセス(3) 流出過程
第5週 水文統計(1) 水文統計の基礎,確率年
第6週 水文統計(2) 正規分布の考え方
第7週 水文統計(3) 対数正規分布の考え方,確率水文量の算定
第8週 流出計算法(1) 流出計算の概念
第9週 流出計算法(2) 貯留関数法
第10週 流出計算法(3) Kinematic wave法
第11週 治水への応用(1) 基本高水,計画高水流量の考え方
第12週 治水への応用(2) ダム管理の考え方
第13週 治水への応用(3) 洪水予測の考え方
第14週 治水への応用(4)気候変動適応策
第15週 まとめ
第16週 定期試験
・必要に応じて演習をおこない,課題レポートを課す.
・事前学習について;シラバスに沿って講義を進めるとともに.必要に応じて次回の講義の概要を伝えるので,関係する情報の収集を行っておくこと.
・事後学習について;上記のとおり課題レポートを課すので,定められた期限までに必ず提出すること.


新型コロナウイルス感染症の流行状況に伴い、学生への十分な周知のもと、授業計画・授業実施方法は変更する可能性があります。
参考書等
/Required Materials
河川工学 玉井信行編 ; 浅枝隆 [ほか] 共著  オーム社 2014(ISBN:9784274216534)
河川工学 高橋裕著  東京大学出版会 2008(ISBN:9784130628174)
河川工学 鮏川登[ほか]共著  鹿島出版会 1992(ISBN:4306022307)
河川工学 室田明編著  技報堂出版 1991河川工学 室田明編著  技報堂出版 1986(ISBN:4765514714)
教科書・参考書に関する備考 その他参考資料
1) 北海道開発局開発土木研究所 「現場のための水文統計」
2) 北海道開発局土木試験所 「現場のための水理学」
3) 北海道開発局開発土木研究所 「現場のための水文学」
上記は土木研究所・寒地土木研究所論文・刊行物検索システム{http://thesis.ceri.go.jp/},もしくは寒地土木研究所・水環境保全チームサイト{http://kankyou.ceri.go.jp/}よりダウンロード可
4) 授業中に配布する「資料」
授業中に配布する「資料」は,授業の内容を補完するうえで重要なので,すべてファイリングして教科書とともに常に授業時に持参すること.
成績評価方法
/Grading Guidelines
100点満点中60点以上を合格とする.
ただし,評価点は100点満点中演習課題レポート40点,定期試験60点の割合とする.
なお,出席率が80%以上で定期試験を受験した者のうち上記評価点が100点満点中60点未満の者には必要に応じて再試験を課すが,再評価点が60点未満の者は不合格とする.
各到達度目標の評価方法は以下のとおりとする.
目標1・5:演習課題レポート,定期試験において論述問題を出題し,達成度を評価する.
目標2・3・4:演習課題レポート,定期試験において計算問題,論述問題を出題し,達成度を評価する.

新型コロナウイルス感染症の流行状況に伴い、学生への十分な周知のもと、成績評価方法は変更する可能性があります。
履修上の注意
/Notices
1.履修には80%以上の出席率(=出席回数/講義回数)を必要とする.
2.授業中の質問を歓迎する.オフィスアワーでの質問も適宜受け付ける.
3.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または学科掲示板において通知する.
教員メッセージ
/Message from Lecturer
1.水循環の仕組みを理解し,防災,利用,環境保全の観点からそれを予測,評価,制御するための方法論を習得しよう.
2.課題レポートは見やすい文字や数字を書くように,また,なぜその解答に至ったのかがわかるように記述すること.文字や数字が不明瞭で判読困難な場合,解答が合っていても導出理由が明確でない場合は加点できない場合があるので注意すること.
3.課題レポートを定められた期限までに提出しない場合は加点しない.
4.課題レポートは採点のうえ返却するので,復習に役立てること.
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
土木コースの学習教育目標との関係
○(C)将来能力
○(D)土木専門基礎
◎(F)環境保全・防災
○(G)自然調和
関連科目
/Related course
1年次開講の「流れの力学」,2年次開講の「水理学I」および「水理学II」の知識が本科目の基礎となるので履修しておくことが望ましい.
本科目の知識が4年次開講の「河川工学」に連動していく.
実務経験のある教員による授業科目
/Course by professor with work experience
1.関連した実務経験を有している教員が担当する科目
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
講義内容に対し、直後に確認テストまたは演習を実施するので、講義に集中して知識の習得を図ること。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし