授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2019年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 他/Oth.
授業区分/Regular or Intensive 集中講義
対象学科/Department 授業時間割参照
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 副専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 日本近現代史B/The modern age of Japanese History B
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 一瀬 啓恵,永井真也
時間割コード/Registration Code T6706
連絡先/Contact 永井真也(研究室Q507 snagai@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 永井真也(毎週木曜日12:00-13:00)
実務経験/Work experience
更新日/Date of renewal 2019/02/15
授業のねらい
/Learning Objectives
授業のテーマは「近代日本の災害」である。
日清戦争、日露戦争に勝利して遂に韓国を併合し、第一次世界大戦を経て中国における権益拡大をめざし、さらなる戦争をくりひろげていった近代日本。しかし国内では地震津波や台風被害、水害や公害、都市では大火や伝染病の流行など、さまざまな災害が発生していた。社会問題への関心も高まったこの時期、人々は災害に対し、どのように対応しようとしていたのか。また政府の災害復興や防災への取り組み、帝国議会における議論なども分析し、明治後期から昭和戦前期の災害対策を検討することで、近代日本とはどのような国家だったのかを考えていく。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1、明治後期から昭和戦前期の災害救助についての法整備、防災対策や、災害復興のあり方について理解することができる。
2、明治後期から昭和戦前期にどのような災害が発生していたか、特に足尾銅山鉱毒事件や関東大震災、北海道の災害についての知識を深めることができる。
3、明治後期から昭和戦前期の災害対策を理解することで、近代日本の特質を考察できる。
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数 (90分)× 15回=22.5時間
1、ガイダンス
2、寺田寅彦の随筆を読む
3、災害救助の法整備(1)~備荒貯蓄法
4、災害救助の法整備(2)~罹災救助基金法
5、公害の発生(1)
6、公害の発生(2)
7、関東大震災(1)~地震と大火
8、関東大震災(2)~虐殺事件の発生
9、関東大震災(3)~地震予知研究
10、関東大震災(4)~復興事業計画
11、関東大震災(5)~復興のゆくえ
12、1926年十勝岳噴火(1)~その被害
13、1926年十勝岳噴火(2)~復旧・復興
14、戦争と防災(1)~大火を教訓に
15、戦争と防災(2)~太平洋戦争期を中心に、まとめ
16、試験

授業の内容を理解するうえで必要な日本史の基礎知識は、授業中に指示するので事前に確認したり調べたりしてくること。
参考書等
/Required Materials
北原糸子・松浦律子・木村玲欧『日本歴史災害事典』(吉川弘文館、2012年)(ISBN:9784642014687)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)(ISBN:9784642079686)
筒井清忠『帝都復興の時代―関東大震災以後―』(中公選書、2011年)(ISBN:9784120000000)
北原糸子『関東大震災の社会史』(朝日新聞出版、2011年)(ISBN:9784020000000)
北原糸子『津波災害と近代日本』(吉川弘文館、2014年)(ISBN:9784642038324)
鈴木淳『関東大震災―消防・医療・ボランティアから検証する―』(ちくま書房、2004年(ISBN:9784480000000)
松尾章一『関東大震災と戒厳令』(吉川弘文館、歴史文化ライブラリー162、2003年)(ISBN:9784642055628)
教科書・参考書に関する備考 教科書は特に使用しない。参考書に関しては、講義中にその都度紹介するので、興味のあるものは、積極的に読んでほしい。
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標1、2、3とも、講義についてのミニレポートと定期試験で評価する。
定期試験は、近代の災害に関するテーマを2000字程度で論じてもらう。
講義についてのミニレポート3割、定期試験7割として、総合的に評価する。
100点満点中60点以上で合格とする。
履修上の注意
/Notices
講義についてのミニレポート委は、授業の内容に対して「自分なりの意見」が持てたかどうかをみるものなので、真面目に取り組んでもらいたい。また、講義を聴いて興味をもったことなどを、積極的に調べる姿勢を身につけてもらいたい。
なお、不合格者に対する再試験は行わない。不合格者は再履修。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
近代日本が「災害」にどのように向き合ってきたのか、また今後、私たちが「災害」に対してどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交などは、わかりやすく説明を加える。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
各学科・コースの学習・教育目標
建築社会基盤系学科土木工学コース:
〇(B) 良識ある人間性、倫理性、福祉への感性と健全なる心身を形成する(人間性)
〇(C) 未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し、将来にわたって豊かな能力を身につける(将来能力)
機械航空創造系学科 機械システム工学コース: (A) 多面的考察力の修得
機械航空創造系学科 航空宇宙システム工学コース: (D)(E)(F) 語学力一般教養の修得
機械航空創造系学科 材料工学コース: (A) 多面的思考能力の修得
応用理化学系学科 応用化学コース・バイオシステムコース: (D) 次世代の科学技術者にふさわしい倫理観の修得【倫理】
応用理化学系学科 応用物理コース: (A) 科学技術倫理・多面的思考能力の修得
情報電子工学系学科電気電子工学コース・情報通信システム工学コース:
(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する
情報電子工学系学科 情報システム学コース・コンピュータ知能学コース: (人) 社会的・国際的視点の修得

JABEE基準
1(1)(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
関連科目
/Related course
日本近現代史A
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
レポートを実施する。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし