開講学期/Course Start | 2019年度/Academic Year 前期/First |
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開講曜限/Class period | 水/Wed 3,水/Wed 4 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 授業時間割参照 |
対象学年/Year | 2年,3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義科目 |
授業科目名/Course Title | 日本近現代史A(市民と公共コース)/The modern age of Japanese History A |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 一瀬 啓恵,永井真也 |
時間割コード/Registration Code | T6233 |
連絡先/Contact | 永井真也(研究室Q507 snagai@mmm.muroran-it.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours | 永井真也(毎週木曜日12:00-13:00) |
実務経験/Work experience |
更新日/Date of renewal | 2019/02/15 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
講義のテーマは、「近世・近代日本の災害」である。 江戸時代から明治前期にかけて日本で発生した災害を中心に、その発生原因やそれに対する救援活動、復旧、復興がどう行われたかを解説していく。取りあげる災害は、飢饉や疫病、水害のほか、火山噴火や地震などである。これらの災害のなかには、現代日本では今のところ発生する可能性は低いものもあれば、頻繁におきるものもある。また、日本社会の存立を脅かす可能性をもつ災害もある。そこでこの講義では、これらのさまざまな災害が発生する背景を、単に自然現象の結果として説明するのではなく、当時の政治や経済、社会のあり方から考察していく。また近代国家の建設をすすめるなかで、明治政府がどのような方針で災害に対処したか、江戸幕府の対応と比較しつつ明らかにし、近代日本における災害の特質を考える。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
1、江戸時代後期から明治前期にかけての日本がどのような災害に見舞われ、救援、復旧、復興がどのように進められたのかを理解できる。 2、さまざまな災害が発生するメカニズムとその背景について理解できる。 3、災害に対し、江戸幕府と明治新政府がそれぞれどう対応したかを比較することで、日本の近代という時代の特質について考察を深めることができる。 |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間数 (90分)×15回=22.5時間 1.ガイダンス~災害とは何か 2.災害史・防災史研究の現状 3、飢饉(1)~近世以前、日本の飢饉 4、飢饉(2)~発生のメカニズム 5、疫病(1)~日本人と病、伝染病の流行 6、疫病(2)~検疫と衛生 7、水害(1)~近世以前の治水 8、水害(2)~近代の治水 9、噴火(1)~浅間山と雲仙岳 10、噴火(2)~地震・火山研究のはじまり 11、噴火(3)~磐梯山 12、地震(1)~江戸時代の地震 13、地震(2)~安政地震 14、地震(3)~濃尾地震の概要 15、地震(4)~濃尾地震、その復旧と復興、まとめ 16、試験 講義をうけるにあたって必要な日本史の基礎知識については、講義中の指示に従い、事前に調べたり、確認してくること。 |
参考書等 /Required Materials |
日本歴史災害事典 北原糸子, 松浦律子, 木村玲欧編 吉川弘文館 2012(ISBN:9784642014687)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)(ISBN:9784642079686) 北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆―』(吉川弘文館、2013年)(ISBN:4061594427) 北原糸子『磐梯山噴火―災異から災害の科学へ―』(吉川弘文館、1998年)(ISBN:4642037020) 村松郁栄『濃尾震災―明治24年内陸最大の地震―』(シリーズ日本の歴史災害、古今書院、2006年)(ISBN:4772240624) |
教科書・参考書に関する備考 | 教科書は特に使用しない。参考書に関しては、講義中にその都度紹介するので、興味のあるものは、積極的に読んでほしい。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
到達度目標1、2、3とも、講義についてのミニレポートと定期試験で評価する。 定期試験は、与えられたテーマを2000字程度で論じる。 講義についてのミニレポート3割、定期試験7割として、総合的に評価する。 100点満点中60点以上で合格とする。 |
履修上の注意 /Notices |
講義についてのミニレポートは、第8回と最終回の講義で返却する。講義に出席していても、このレポートに自分なりの意見をきちんとまとめられないと、必然的に成績評価も下がることになる。講義をきいて、しっかりまとめてほしい。 なお、不合格者への再試験は行わない。不合格者は再履修。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
江戸時代や明治時代の日本人が災害にどのように向き合ってきたのか、また今後もおきる現代の災害に対して私たちがどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加える。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。 電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。 |
関連科目 /Related course |
日本近現代史B |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等) |
レポートを実施する。 |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
50%超 |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
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Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
該当なし |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
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Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
該当なし |