開講学期/Course Start | 2019年度/Academic Year 後期/Second |
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開講曜限/Class period | 木/Thu 1,木/Thu 2 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 創造工学科 |
対象学年/Year | 1年,2年,3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 創造工学科 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 必修 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義科目 |
授業科目名/Course Title | 線形代数B(Aクラス) |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 長谷川雄之 |
時間割コード/Registration Code | J2005 |
連絡先/Contact |
長谷川雄之(Q413 yuji@mmm.muroran‐it.ac.jp ※緊急連絡に限る。件名に必ず学籍番号・氏名を記すこと。) |
オフィスアワー/Office hours |
長谷川雄之(2019年度前期:火曜14:35~16:05 2019年度後期:水曜16:30~18:00) |
実務経験/Work experience |
更新日/Date of renewal | 2019/10/09 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
n次の数ベクトル全体の集合はn次元数ベクトル空間と呼ばれる。数ベクトル空間は一般的なベクトル空間の概念に抽象化され、数学のあらゆる分野で使われている。 ベクトル空間の間の線形写像は行列で表すことができるという重要な事実がある。特に、ある数学的対象のなすベクトル空間Vの性質を調べるには、V上の“よい”線形変換の性質を調べることが有効である。その際、対応する正方行列の固有値や固有ベクトルが重要な役割を果たす。また、内積をもつベクトル空間を内積空間というが、そこで得られる特別な行列は際だった性質を有するので広範に用いられている。 この講義では、ベクトル空間、線形変換、固有値・固有ベクトル、行列の対角化、内積空間等についての基礎を習得し、他分野への応用の土台を形成することをねらいとする。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
(1) 同次連立1次方程式の解空間の構造が理解できる。 (2) 基底の概念の基礎を理解し、運用できる。 (3) 行列の固有値、固有空間を求めることができる。 (4) 行列が対角化できるための必要十分条件を理解する。与えられた行列が対角化可能かどうか判定し、対角化可能ならば対角化を実行することができる。 (5) ケーリー・ハミルトンの定理を理解し、応用できる。 (6) 対角化できない行列について、ジョルダン標準形を求めることができる。 (7) 数ベクトルにおける標準内積に関して正規直交系を構成することができる。 (8) 実対称行列における固有値・固有ベクトルの性質を理解し、簡単な応用ができる。直交行列を用いた対角化を実行することができる。 |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間数(実時間):22.5時間 教科書の第4章~第6章(1年次前期科目「線形代数A」の続き)およびその応用を解説する。 ※順序が入れ替わったり、内容が若干変更になることもある。 1.ガイダンス/行列の計算に関する復習 2.行列の階数、同次連立1次方程式の解 3.同次連立1次方程式の基底解 4.行列の積と階数 5.固有値と固有ベクトル(定義と計算例) 6.行列の上三角化、ケーリー‐ハミルトンの定理 7.固有空間 8.行列の対角化 9.行列の対角化可能性の判定 10.中間試験 11.ジョルダン標準形(2次) 12.ジョルダン標準形(3次) 13.内積 14.グラム‐シュミットの直交化法 15.実対称行列の直交行列による対角化 16.期末試験 ・WeBWorK等の教材を活用し、自発的に学習すること。 |
教科書 /Required Text |
「線形代数」(学術図書出版社)桂田・竹ヶ原・長谷川・森田 共著(ISBN:9784780606034) |
教科書・参考書に関する備考 | 教科書欄の本は1年次前期科目「線形代数A」で使用したものと同じ。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
1.成績 中間試験、期末試験、演習をそれぞれ100点満点で評価したとき、 中間試験40%、期末試験40%、演習点20% の比重つきで合計した得点(端数切捨て)が60点以上であれば合格とする。 2.試験採点基準 次の点を考慮して採点する。 (1) 定義をよく把握しているか (2) 論理的な考察をしているか (3) しっかりした手順で計算できているか 3.各到達度目標の達成度は、中間試験・期末試験・演習で問題を出題して計算力及び理解度を計ることで評価する。 |
履修上の注意 /Notices |
1年次前期科目「線形代数A」の内容をよく理解していることが大前提となる。 1.出欠席 次の者は不履修となるので、次年度に再履修しなければならない。 ・中間試験前に実施した演習を、中間試験時点で一度も提出していない者 ・中間試験・期末試験のうちどちらか一方でも欠席した者 ・講義を4回欠席したことが確認された者 ※居眠りや継続的な私語のほか、下記5で述べる行為に該当する場合は欠席とみなすから注意のこと。 2.再試験は行わない。 3.【重要】試験についての注意(特に過年度生) (1) 中間試験の日程は、講義時及び掲示板で事前に通知する。 (2) 中間試験は通常の講義時間外に行うこともある。 (3) 掲示板に掲載される情報に常々注意を払うこと。 4.講義および試験欠席の申し出は1週間以内に 本項目は病気・事故などやむを得ない事情による欠席を1週間以内に申し出た者に限り適用する。 申し出時に欠席事由を証明するもの(診断書等)の提示を求める場合がある。なお、大学学務課あてにも必ず欠席届を提出すること。 (1) 講義欠席:申し出があった場合、上記1の欠席回数に数えない。 (2) 試験欠席:申し出があった場合、追試験の対象とする。 ただし1週間経過後は無断欠席扱いとし、追試験等は一切行わないものとする。 5.演習 形式は、1.WeBWorK、2.口頭でのやり取り、3.課題提出、などである。 締切が設定されている演習の場合、締切までに提出すること。 6.学生からの申し出による合格の取消は認めない。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
2019年度版学生便覧「学習目標と授業科目との関係表」参照 |
関連科目 /Related course |
線形代数A(1年次前期) 微分積分A(1年次前期) 微分積分B(1年次後期) 微分積分C(解析C)(2年次前期) |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等) |
・WeBWorK等の教材を活用し、自発的に学習すること。 |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
・演習中にわからないとことは、教員や他の学生と議論すること。 |
Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
・他の授業の内容で関係するところを理解する。 |
Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |