授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2019年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 火/Tue 9,火/Tue 10
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 情報電子工学系学科情報システム学コース、コンピュータ知能学コース
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 現代社会と情報工学/Information Technology and Today's World
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 永野宏治
時間割コード/Registration Code B4210
連絡先/Contact 永野宏治(46-5420
nagano(at)mmm.muroran-it.ac.jp
スパム対策のため@を(at)で表記しています。居室R204)
オフィスアワー/Office hours 永野宏治(火曜日17:00-18:00)
実務経験/Work experience
更新日/Date of renewal 2019/02/14
授業のねらい
/Learning Objectives
新しい情報化社会への変化、さらに来るべき社会で必要となる技術や価値観などを社会的・国際的な視点から理解し、以下の3点を学ぶ。
(1)現代社会の中での技術者の責任と倫理。
(2)情報セキュリティとその枠組み。
(3)知的財産権としての著作権の根本理念。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1. 現代社会の動きについて考えることができる。
2. 情報倫理の観点から,計算機ネットワークと情報セキュリティの概要を論述できる。
3. 情報倫理の観点から,著作権の仕組みを説明できる。
授業計画
/Course Schedule
授業時間(実時間):90分×15週=22.5時間
第1週 科目の概要と科学者・研究者の倫理
第2週 クリプトン・フューチャー・メディアの講演(第1週と内容を入れ替える可能性あり)

第3週 計算機の発展と現代社会の変化
自己学習として,最近の新聞から現代社会を象徴する問題に関するコラムの画像と,そのコラムに対する自分の意見を提出すること。

第4週 技術文書の書き方(参考書のウェブサイト)
第5週 情報通信技術が社会に与える影響の講演
第6週 情報通信技術が社会に与える影響を考察するグループワーク

情報通信技術が社会に与える影響を具体的事例を1つあげて、
それによって変わった社会の良い点、悪い点を考察する。

第7週 情報通信技術が社会に与える影響を考察するグループワークの発表会
R202の自立ホワイトボードに貼り付けて、説明する。

第8週 ソフトウェア開発の現状に関する講演
ソフトクリエイトホールディングス 執行役員 新卒採用担当 吉川智雄

第9週 ICTサービスを利用する時のセキュリティ管理を、自己の経験に基づいて考察するグループワーク
第10週 ICTサービスを利用する時のセキュリティ管理に関する考察の発表会

第11週 著作権(第9章,著作権テキスト)

著作権違反の事例を見つけて、自己学習として,デジタル著作権の侵害事例を調査し,問題点を探る。

第12週 情報セキュリティ、暗号の歴史、現代の暗号技術  (第9章)
第13週 技術者倫理に背く企業の不正行為の調査とそれの文書化
第14週 最近の企業の不正行為に関するグループワーク

授業の前までに、最近の企業の不正行為について事例を調査しておく。
授業では、その事例の内容と問題点をグループで討論する。そして、その要点を書き出す。


第15週 現代社会についての総括、まとめの試験

自己学習の取組:
当該週に自己学習の内容を記述した。課題の提出には,Moodleを利用する。
教科書
/Required Text
コンピュータ概論 : 情報システム入門 = Introduction to computer and information systems 魚田勝臣編著 ; 渥美幸雄 [ほか] 著 共立出版 2014 (1年次の「フレッシュマンPBLセミナー」で使用した教科書)(ISBN:9784320123410)
文化庁長官官房著作権課:著作権テキスト(無料ダウンロード可)
参考書等
/Required Materials
情報倫理 : ネット時代のソーシャル・リテラシー 高橋慈子 [ほか] 著 技術評論社 2015(ISBN:9784774168227)
情報と社会 駒谷昇一編著 オーム社 2004(ISBN:4274133109)
ネットワークはなぜつながるのか : 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識 戸根勤著 日経BP社 2007(ISBN:9784820000000)
暗号解読 サイモン・シン [著] ; 青木薫訳 新潮社 2007(ISBN:9784100000000)
暗号技術入門 : 秘密の国のアリス 結城浩著 SBクリエイティブ 2015(ISBN:9784797382228)
教科書・参考書に関する備考 参考資料を不定期に配布します。
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標1:試験と自己学習レポート(関連した事項の論述)で成績を評価します(40%)。
到達度目標2:試験と自己学習レポート(関連した事項の論述)で成績を評価します(40%)。
到達度目標3:試験と自己学習レポート(関連した事項の論述)で成績を評価します(20%)。

定期試験(60%)および自己学習レポート課題(40%)とし,合計点100点満点の内、60点以上を合格とします。

自己学習に値しないレポートは返却するので,返却された場合は,自己学習のやり方を検討し,改善すること。
履修上の注意
/Notices
不合格者は原則的に再履修とします。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
知識よりも、背景にあるものの考え方を理解してください。
この授業では,現代情報化社会における技術者の行動,倫理と知的財産の価値を考えてください。
情報技術者は,社会的・国際的視点から情報技術やそれが及ぼす社会的影響を考えられる力が大切です。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
この授業科目は情報電子工学系学科情報システム学コースおよびコンピュータ知能学コースの学習目標の以下の項目に対応している。
人[社会的視点]社会的・国際的視点に立って考える能力を身につける。
技術者[技術者倫理]環境と社会に対する技術者の責任意識を身につける。
関連科目
/Related course
「技術者倫理」「情報関連法規」「情報ネットワーク」「ファイルとデータベース」などが関連します。
備考
/Notes
この科目は、教育職員免許状「高等学校教諭一種(情報)」取得に必要な必修科目となっています。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
自己学習課題について考察し,その結果をMoodleに提出してもらう。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
グループで課題について考察してもらう。自分の意見を伝える。他人の考えを理解する。この2つの力を訓練をする。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
社会で使われているしくみ、技術を企業の技術者から直接学ぶ。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%