授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2019年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 火/Tue 3,火/Tue 4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 機械航空創造系学科
対象学年/Year 3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 技術者倫理(航空)/Engineering Ethics
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 今井良二,藤木裕行
時間割コード/Registration Code B2302
連絡先/Contact 今井良二(5336)
藤木裕行(B304
46-5323
fujiki@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 今井良二(水曜日15:00-17:00)
藤木裕行(火曜日 14:30~16:00)
実務経験/Work experience 今井良二(輸送用機器製造事業を扱う企業での航空推進システムの流体設計技術の開発及び航空宇宙推進システム、原子力、エネルギープラント関連機器の伝熱設計技術の開発経験を有する)
藤木裕行(ガラスメーカーにおいて担当製造設備の機材設計に携わった在職経験を有する)
更新日/Date of renewal 2019/09/27
授業のねらい
/Learning Objectives
Learning Objectives
技術者倫理の基本概念を理解し、技術者として身につけなければならない基礎的な技術者倫理に関する知識を獲得する。その上で具体的な事例をとおして、技術者の判断が社会や環境に与える影響を理解し,倫理的ジレンマの解決方法を多様な価値観を踏まえ考察する。本授業では,講義、グループ討論、調査、分析、発表などを総合して技術者倫理を修得する。なお、技術者倫理には広い意味で研究者倫理を含める。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
"到達度目標Outcomes Measured By:
1. 技術および技術者の判断が社会や環境に与える影響や効果を認識し、技術者の専門職としての責任を理解することができる。【技術と社会・環境】(知識・理解)30%
2. 多岐にわたる分野にかかわる技術者倫理を総合的に理解することができる。専門性と総合性】(知識・理解)20%
3. 技術や技術者がかかわる倫理的な問題について,その解決をするために重視すべき価値や技術者としての態度を,個人はもとよりグループで認識することができる。【価値の多様性】(価値・態度) 20%
4. 技術や技術者がかかわる倫理的な問題に対し、倫理的手法を用いて解決する道筋を選択することができる。【判断力・問題解決能力】(能力・スキル)30%

"
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間):22.5時間
第1週 シラバスの説明、技術者,技術者倫理とはなにか(藤木)
第2週 倫理とはなにか(増渕)
第3週 事例研究:機械系(今井)
第4週 ヒューマンエラー(河合)
第5週 企業倫理(須藤)
第6週 情報倫理(岸上)
第7週 内部告発(藤木)
第8週 事例研究:材料系(河内)
第9週 グループ討論説明・班分け・テーマ決定
第10週 グループ討論
第11週 グループ討論
第12週 グループ討論
第13週 発表会
第14週 発表会
第15週 発表会
第16週 定期試験


講師の都合で実施日が変更になることがあります。

*本授業では,技術者倫理と研究者倫理は個別に扱うのではなく、多くの事項は共有するものとして扱う。
例:環境・生命への配慮,安全保障への対応,ガイドライン・倫理規定
*教科書の該当する章を読み,あらかじめ理解すること.
*授業時間外では,社会情勢を得る努力,学修する事例の背景調査,グループ内での討論など,自己学修をするように努力すること.

教科書
/Required Text
オムニバス技術者倫理 北海道技術者倫理研究会編 共立出版 2007(ISBN:9784320071643)
参考書等
/Required Materials
新しい時代の技術者倫理 (放送大学教材) 札野順著 放送大学教育振興会 2015(ISBN:4595315708)
大学講義技術者の倫理入門 杉本泰治, 高城重厚著 丸善出版 2016(ISBN:9784621300169) 技術者による実践的工学倫理 : 先人の知恵と戦いから学ぶ 中村収三, 近畿化学協会工学倫理研究会共編著 化学同人(ISBN:9784759815573)
大学講義技術者の倫理入門 杉本泰治, 高城重厚著 丸善出版 2016(ISBN:9784621300169) 技術者による実践的工学倫理 : 先人の知恵と戦いから学ぶ 中村収三, 近畿化学協会工学倫理研究会共編著 化学同人 2013(ISBN:9784759815573)
はじめて学ぶ技術倫理の教科書 今道友信, 札野順編 丸善(ISBN:9784621079867)
技術倫理 : 日本の事例から学ぶ 佐伯昇, 杉本泰治編著 ; 科学技術倫理フォーラム編 丸善 2006(ISBN:4621077511)
誇り高い技術者になろう : 工学倫理ノススメ 黒田光太郎, 戸田山和久, 伊勢田哲治編 名古屋大学出版会(ISBN:9784815807061)
教科書・参考書に関する備考 上記教科書の他,講義中に配布するプリント類も使用します。
上記参考書の他に,本学附属図書館に多数蔵書およびビデオが有ります
成績評価方法
/Grading Guidelines
レポート40%,グループ討論および発表40%および定期試験20%を総合して評価する。 100点満点で60%以上を合格とする。
毎回の出席の確認をし、グループ作業に影響が出る欠席は、評価に影響を与える。
出席不良のものは授業参加を認めない上で不可とする。

各到達度目標の評価方法は次のように行う。
目標1について:レポート(関連した事項の論述)および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。
目標2について:レポート(関連した事項の論述)および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。
目標3について:グループ討論(討論成果物および参加意識)および発表会(発表内容,ピアレビュ,質疑応答の総合評価)により評価する。
目標4について:グループ討論(討論成果物および参加意識),発表会(発表内容,ピアレビュ,質疑応答の総合評価)、
および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。

レポート グループ 試験 配分
目標1 25% 0% 5% 30%
目標2 15% 0% 5% 20%
目標3 0% 20% 0% 20%
目標4 0% 20% 10% 30%
小計 40% 40% 20% 100%
履修上の注意
/Notices
・ 当該学科学生に限る。
・ インターネット、パソコンの基本技術が必要です。
・ 履修には出席率(=出席回数/講義回数)80%以上が必要。
・ 不合格または出席率80%未満の者は来年度以降に再履修とする。
・ 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。
・ 再試験は行わない。
3年後期の必修科目であるため,卒研着手に大きな影響があることを認識すること。
(必要に応じて)不合者は再履修すること。
・やむを得ず欠席する場合は速やかに担当教員に申し出て代替措置について相談すること。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
・ 講義に加えて調査、研究、討論、発表を行います。
・ 授業は1クラス制(大教室)と2クラス制(中教室)で実施しますので,毎時間の教室の確認をしてください。
・ 授業中の質問は大歓迎。オフィスアワーなどでの質問も適宜受け付ける。
・ 見やすいレポート(文字や書き方)を心がけること。
・授業風景の音声,映像等を記録することがありますので,ご協力ください。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
<学科の学習・教育目標との対応>
F.航空宇宙システム工学分野の技術が与える社会、環境などへの影響を認識し、技術者としての倫理について修得する。以下詳細に述べる。

1. 技術および技術者の判断が社会や環境に与える影響や効果、および技術者が社会に対し負っている責任を理解することができる。【技術と社会・環境】(知識・理解)25%
2.多岐の分野におよぶ技術者倫理を総合的に理解することができる。【専門性と総合性】(知識・理解)25%
3.倫理的な問題をとおして、個人はもとよりグループで協力して問題解決に当たることができる。【価値の多様性】(価値・態度) 25%
4.倫理的な問題に対し、問題解決にいたる倫理的判断をすることができる。【判断力・問題解決能力】(能力・スキル)25%


関連科目
/Related course
この科目の履修を必要とする科目、または関連する科目
卒業研究I,II
実務経験のある教員による授業科目
/Course by professor with work experience
2.企業等から講師を招いて指導を行う科目
備考
/Notes
外部講師紹介
新川拓哉(千葉大学 )
竹中章二(東芝 テクニカルアドバイザー)
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
講義形式授業では毎週レポートを課す。
事例調査について十分な予習をする。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
事例調査,討論,発表はグループで協働的に取り組む。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
事例研究では,これまでに学んできた各種科目および異分野科目の知識を総合し,倫理的な行動案の提案が求められる。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%