授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2019年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 水/Wed 5,水/Wed 6
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 建築社会基盤系学科
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 建築環境工学A/Architectural Environment A
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 福島明
時間割コード/Registration Code B1207
連絡先/Contact 濱 幸雄
オフィスアワー/Office hours 濱 幸雄
実務経験/Work experience 濱 幸雄(総合非鉄金属メーカーにおいて建築設計、施工管理、研究開発経験を有する)
更新日/Date of renewal 2019/09/27
授業のねらい
/Learning Objectives
望ましい室内環境を形成するための物理的・生理的・心理的な知見・理論を学び、演習を通じて講義内容の理解を深める。この授業では、基礎知識・基本的事項を理解し、多くの計算問題に習熟し、その上で基礎理論を体系的に学ぶことを目的とする。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
建築学の基礎科目の一つである。室内環境の熱、空気に関わる物理現象とこれら環境要素と人間の感覚・心理とに関する基本的な関係を理解して説明できることを第一の目標とする。さらにそれらの知識を建築の設計に活用できる能力を修得することを第二の目標とする。具体的には以下の5項目が達成目標である。
1) 換気のメカニズムを理解し換気量の計算ができる
2) 換気の種別を理解し説明できる
3) 建築物の熱移動の理論を理解し、熱性能を計算できる
4) 建築物の湿気移動の理論を理解し、表面結露の判定ができる
5) 建築物の室内温熱環境評価法を理解し、具体的な評価ができる
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間):24時間

1週目 授業内容・履修に際してのガイダンス、居住環境に関わる安全・快適性について
2週目 室内空気環境(室内の汚染物質、換気の目的、許容濃度、必要換気量)
3週目 自然換気(隙間面積、風圧力による換気、温度差による換気)
4週目 機械換気(機械換気方式、全般換気と局所換気、換気の計画)
5週目 熱の流れの基礎(熱移動の種類、熱貫流の過程、熱貫流量の計算式)
6週目 断熱(熱貫流率の計算式に用いる値、断熱性能を高める方法、内断熱と外断熱)
7週目 建物全体の熱性能(熱損失係数、暖冷房負荷、断熱・熱容量と室温変動)
8週目 湿り空気と露点温度(湿度の表し方、空気線図と露点温度、結露の過程)
9週目 表面結露(表面温度の計算式、熱橋、表面結露の防止法)
10週目 内部結露(内部結露の発生、内部結露の防止法)
11週目 温熱環境1(人体周りの熱収支)
12週目 温熱環境2(温熱環境指標、環境評価について)
13週目 都市環境(外界気象、クリモグラフ、デグリーデイ)
14週目 地球環境(ヒートアイランド、地球温暖化現象)
15週目 総合まとめ
16週目 定期試験

講義中の小テストは、終了後直ちにMoodle上で回答を提示するので、復習時に学習内容を確実にするために活用すること。
提出課題は提出後、講義の中で解説する。
パソコン必携。
教科書
/Required Text
倉渕隆:初学者の建築講座 建築環境工学(第三版),市ケ谷出版社(ISBN:9784870710245)
成績評価方法
/Grading Guidelines
100点満点で、定期試験70%、小テスト30%の割合で評価し、この評価点が60点以上を合格とする。

各到達度目標の評価方法は,次のように行う。
目標1:小テスト,定期試験において,計算問題を出題し,到達度を評価する。
目標2:小テスト,定期試験において,正誤判定,論述問題を出題し,到達度を評価する。
目標3:小テスト,定期試験において,計算問題を出題し,到達度を評価する。
目標4:小テスト,定期試験において,計算問題,判定問題を出題し,到達度を評価する。
目標5:小テスト,定期試験において,計算問題,判定問題を出題し,到達度を評価する。
履修上の注意
/Notices
1)定期試験結果による評価点が60点未満の者には一度だけ再試験を実施し,再試験結果による評価点が60点以上は合格とする。
2)再試験による合格者の成績は,再試験結果にかかわらず60点とする。
3)授業の変更や緊急時の連絡は授業中または建築社会基盤系学科掲示板で通知する。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
「建築熱・空気環境」のような取り上げる内容の多い科目の実力をつけるには、予習および復習が極めて重要である。カリキュラム系統表を見て理解されるように、建築設計において、重要不可欠な専門基礎科目であるので留意すること。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
この授業の単位修得は、学科(建築学コース)の学習・教育目標の、(F)実験や実習を重視した教育により、建築の環境・生産に関する基礎的知識と応用力を修得する、(H)積雪寒冷地に適した建築を 設計・施工する能力を身につける、に対応している。
関連科目
/Related course
空間の環境、建築環境工学B、都市環境計画、建築設備
実務経験のある教員による授業科目
/Course by professor with work experience
1.関連した実務経験を有している教員が担当する科目
備考
/Notes
特になし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(反転授業,小テスト,振り返り 等)
主体的学修(予復習,反転授業 ,⼩テスト,振り返り 等)
次回講義のための予習範囲を毎回告知する
予習を前提とした講義になるので,必ず予習をすること
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
実際の設計例を対象に、断熱性能、熱負荷、結露性能の評価を行う。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%