開講学期/Course Start | 2018年度/Academic Year 後期/Second |
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開講曜限/Class period | 他/Oth. |
授業区分/Regular or Intensive | 集中講義 |
対象学科/Department | 全学科 |
対象学年/Year | 3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義科目 |
授業科目名/Course Title | 国際関係論/International Relations |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 講義担当:渡部 淳(非常勤講師),窓口教員:小野 真嗣(学部) |
時間割コード/Registration Code | T6703 |
連絡先/Contact |
小野 真嗣(Phone: 0143-46-5882 Email: onomasa@mmm.muroran-it.ac.jp ) |
オフィスアワー/Office hours |
小野 真嗣(特に設けず研究室に在室の限り応対します。 Feel free to visit my office and ask me questions. ) |
更新日/Date of renewal | 2018/06/12 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
この授業では、国際関係の諸理論と問題領域を学びながら、国際関係論の基本的な分析枠組みと言語の習得を目指し、国際関係分析の理論的枠組みの骨格をつかむことを狙いとしている。まず、国際関係論の主要理論である現実主義・自由主義や、それらに批判的な見方を紹介し、諸理論の視点から現代世界の諸問題をどのように理解することができるのか、人類が抱える具体的な諸問題をテーマに具体的に検討していく。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
(1)国際関係論の各理論が持つ世界理解イメージの認識枠組みを理解し、国際関係論の使用する用語や概念を使用して現代の世界情勢の基本的な動きを把握することができるようになる。 (2)自らが関心を持つ事例について、国際関係論の理論的イメージを援用しながら、自分なりに考察して分析する基礎的な力を持つことができるようになる。 |
授業計画 /Course Schedule |
国際関係論の世界認識では、アクター(行為主体)間の異なる問題領域での多様な関係性の変化への理解が求められる。この授業では、安全保障、外交、開発、環境などの具体的な分野における、国家・国際機関・NGO・多国籍企業そして先進国市民社会の相互関係、また各アクターの役割の変化などを学習することで、刻々と変化する国際情勢を自分の力で考える、認識枠組みと分析方法の基礎を獲得できることを目標とする。 適宜授業内容について考察するレポートを課す。また事前に教員が示した資料には目を通し、参考書の関連箇所についても読んでおくことを推奨する。 1. イントロダクション 「世界とは何か、世界をどう見るのか?」 2. 戦間期と理想主義 Idealism?カント、E.H.カーと世界政府・世界共和国の夢 3. 現実主義 Realism (1)?トゥキュディデス、マキャベリ、ホッブス 4. 現実主義 Realism (2)?モーゲンソーとアナーキー、パワー、国家、安全保障 5. 現実主義 Realism (3)?事例研究・現実主義の射程を検討する 6. 自由主義 Liberalism (1)?アダム・スミス、社会経済の多元性と個人と市場の自由 7. 自由主義 Liberalism (2)?ジョセフ・ナイと貿易・経済・市場・金融 8. 自由主義 Liberalism (3)?トランスナショナリズムと社会文化勢力、ソフトパワー 9. 自由主義 Liberalism (4)?事例研究・自由主義の射程を検討する 10. マルクス主義 Marxism (1)?マルクス、レーニン、ホブソン、アーレント 11. マルクス主義 Marxism (2)?グローバル資本主義とトランスナショナルな階級と支配 12. マルクス主義 Marxism (3)?「開発」、南北格差、従属理論、世界システム論 13. マルクス主義 Marxism (4)?事例研究・マルクス主義の射程を検討する 14. 3つの理論イメージの整理と比較検討 15. Choose one, mix some or make your own. 国際関係論を使って自分で世界を分析する 総授業時間=22.5時間、15回の講義の後は定期試験を行う。 |
参考書等 /Required Materials |
国際関係論:現実主義・多元主義・グローバリズム ポール・R・ビオティ他著(彩流社)(ISBN:9784882022510)
国際政治~権力と平和(上) ハンス・J・モーゲンソー著(岩波書店)(ISBN:9784003402818) 国際政治~権力と平和(下) ハンス・J・モーゲンソー著(岩波書店)(ISBN:9784003402832) パワーと相互依存 ロバート・コヘイン、ジョセフ・ナイ著(ミネルヴァ書房)(ISBN:9784623061020) |
教科書・参考書に関する備考 | 指定の教科書はありません。毎回の授業で適宜プリント、資料等を配布します。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
レポート課題提出40%、論述形式の定期試験60%。レポート課題は国際関係論の各理論を考察する事例研究の回などに事例と理論について各自の考えを問うものを課す。学習した理論の概念やイメージを駆使・考察しつつ、自らの頭で考えた形跡のあるものを高く評価する。 上記の到達度目標(1)、(2)は、レポート及び論述試験で評価する。 |
履修上の注意 /Notices |
出席率80%未満の者は単位の取得を認めない。100 点満点中60 点以上が合格点である。定期試験の論述問題では、授業内容の理解・定着の程度と、学習した知識の応用力を見る。不合格者は再履修すること。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
世界の動きを、理論的枠組みを駆使し、自律的かつ批判的に分析し、学問に挑戦する学生を歓迎する。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
JABEE基準1(1)「(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。 土木工学コースの学習・教育達成目標との対応 ○(B) 良識ある人間性,倫理性,福祉への感性と健全なる心身を形成する(人間性) ○(C) 未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し,将来にわたって豊かな能力を身につける(将来能力) 電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。 応用化学コース・バイオシステムコース(応用化学・生物工学プログラム)の学習・教育目標の「(E)地域と広く世界に情報を求め、科学技術が人と自然に影響を及ぼすことを理解し、両者の調和を考えた科学技術の展開を考えることができる。」に対応している。 |
関連科目 /Related course |
異文化交流A, 異文化交流B. |
備考 /Notes |
非常勤講師のため、授業開始前後30分をオフィスアワーとする。不在時はメールで連絡して下さい。 (makotow@do-bunkyodai.ac.jp) その他の質問窓口は、国際交流センター・小野教員までお願いします。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等) |
本授業では振り返りとして前時の学習内容に関する確認を冒頭に行う。 |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
基本的には講義型の授業であるが、一部グループワークを導入することもある。 |
Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
これまでの社会科学系の科目についての知識を基礎とし、総合的な学習を行う。 |
Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%未満 |