開講学期/Course Start | 2018年度/Academic Year 前期/First |
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開講曜限/Class period | 他/Oth. |
授業区分/Regular or Intensive | 集中講義 |
対象学科/Department | 全学科 |
対象学年/Year | 3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義科目 |
授業科目名/Course Title | 地球環境化学/Environmental Geochemistry |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 清末 愛砂(学部) |
時間割コード/Registration Code | T6321 |
連絡先/Contact | 清末 愛砂(akiyosue@mmm.muroran-it.ac.jp、0143-46-5816) |
オフィスアワー/Office hours | 清末 愛砂(水曜日:11:00-12:00 事前に必ずアポをとってください) |
更新日/Date of renewal | 2018/02/16 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
近年の人間活動により二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス、更には放射性核種が大気に放出され、地球規模での環境悪化が懸念されるようになった。環境問題の科学的な知見は、さまざまな地球環境問題を解決するための第一歩である。大気と海洋における環境問題を、化学的な観点から解きほぐし、理解していくことを目指す。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
1.地球環境問題について理解し、その原因やメカニズムを分子や物質のレベルから考えることができる。(理解力) 2.地球環境を守るための国際的な枠組みを知っている。(知識力) 3.環境の変動・変化をもたらす要因を理解し、科学的知見に基づいた論証を適切に展開できる。(論理力) |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間数(実時間):22.5時間 1. シラバスの説明、第一部 大気の化学 2. 気候系について 3. 大気の化学組成 4. 放射能と地球環境問題-天然原子炉から福島原発事故まで- 5. 越境大気汚染-北海道のPM2.5- 6. 大気のオゾン-無ければ困ったことに- 7. 定期商用機での大気観測-日本の取り組み- 8. 第一部のまとめ、第一部の演習(1) 9. 第二部 海洋の研究と国際的な取り組み 10. 海洋と大気酸素の減少 11. 海洋観測の実態―溶存ガスの測定― 11. 全球海洋の流れと化学成分-雨や河川水の化学成分との比較- 12. 海の二酸化炭素-弱アルカリ性の海水と酸性化- 13. 海の二酸化炭素-サンゴ礁はCO2の放出源?- 14. 第二部のまとめ、第二部の演習(2) 15. 試験およびレポート課題 講義中に資料を配布する。講義内容を基礎とし、講義時間外に各自で調査・考察することが望ましい。レポート課題を評価する際は、発展的な内容についての論述も評価の対象とする。 授業時間内に小テストを実施する。 |
参考書等 /Required Materials |
J.E.アンドリューズ他著、渡辺 正訳『地球環境化学入門(改訂版)』(丸善出版、2012年)(ISBN:4621061267)
小川利紘 及川武久 陽 捷行編『地球変動研究の最前線を訪ねる 人間と大気・生物・水・土壌の環境』(清水弘文堂書房、2010年)(ISBN:9784879505958) 中澤高清・青木周司・森本真司著『地球環境システム-温室効果気体と地球温暖化-』(共立出版、2015年)(ISBN:9784320047136) |
教科書・参考書に関する備考 |
教科書は指定しない。 授業では講義内容をまとめたプリントを配布する。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
100点満点中60点以上が合格点である。小テスト20点、試験50点、レポート30点の割合で評価する。判断基準は到達度目標に従う。 目標1. 小テスト、試験、レポートにおいては主に論述課題を出題し、達成度を評価する。 目標2. 及び目標3. レポートにおいて環境問題の実例を分析する問題を出題し、達成度を評価する。 |
履修上の注意 /Notices |
不合格者は再履修とする。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
いろいろな環境問題を考える前に、まず自分たちが住んでいる「地球」のことを知っておこう。気候系を構成する気圏・水圏・地殻・土壌・生物圏は、圏内外で物質がどう環境に作用している場なのかを、化学(科学)の眼で見て理解しよう。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
この授業の単位修得は、JABEE基準(a):「地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応している。 機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応は、(A) 「多面的考察力の習得」である。 電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |
Active learning 1-1 /主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等) |
本授業では主要な地球環境問題については十分な予習を行っておくこと。 単元毎に小テストを実施するので、復習を行うこと。 |
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Active learning 1-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |
Active learning 2-1 /対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等) |
演習では数名でグループを構成し、成果発表も行う。その中で個人が十分に分担役割を行っているかを重視する。 |
Active learning 2-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |
Active learning 3-1 /深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等) |
他の関連科目から得た知識を基礎として、環境化学にかかわる問題を総合的に学ぶ。 |
Active learning 3-2 /上記項目に係るALの度合い |
15%~50% |