授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2018年度/Academic Year   後期/Second
開講曜限/Class period 火/Tue 7 , 火/Tue 8
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 大学院工学研究科博士前期課程環境創生工学系専攻公共システム工学コース/Master's CourseDivision of Sustainable and Environmental Engineering公共システム工学コース
対象学年/Year 1年 , 2年
授業科目区分/Category 博士前期課程 大学院自専攻科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar
授業科目名/Course Title 自治体経営論Ⅰ
単位数/Number of Credits 2
担当教員名/Lecturer 丸山 秀人 (学部)
時間割コード/Registration Code MQ128
連絡先/Contact 丸山 秀人(キャリアサポートセンター,Q503 marusun@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 丸山 秀人(毎週月曜日・火曜日の16:00~17:30 事前予約も可能。必要な場合は、キャリアサポートセンターの申込書を記入して下さい。)
更新日/Date of renewal 2018/09/14
授業のねらい
/Learning Objectives
地方消滅の危機が叫ばれて久しい。しかし、現状の課題や将来のリスクを語る論者は多いが、それでは地方自治体はどうすれば良いのか、生き残りをかけて行うべき具体策は何なのか、といった「実行レベルでの対策」や「具現化目標」という話になると、ほとんど聞かない。多くが一般論に終始しているのである。 そこで本講義は、消滅危機を打破すべき「新しい地方自治体の姿」を、「経営」の切り口から考察する。 本学にも、毎年、公務員を目指す学生諸君がいるが、地方自治体の経営状況の現状認識を行い、だから自分はどうしていくのか、何をしなければならないのか、といった課題意識を持ち、行動レベルでの課題解決策を形成していく力の修養を、本講義は目標としている。 本講義では、数少ない地方自治体の経営成功事例や、多くの失敗事例を参考にしながら、「あるべき姿」を考察していく。そして、人口減少と高齢化社会の進む地方自治体「経営」における、適正規模、組織のガバナンス体制、産業振興、社会インフラ、自然災害対策、居住政策等、実行レベルでの理想像、あるべき姿としての「私の考える○○地方自治体経営政策」を、学生諸君自ら構築していくプロセスを学修する。 そして、「自治体経営論Ⅱ」では、現実の地方自治体と照合し、具体的な政策提言に繋げるプロセスに発展させていく。尚、授業は、授業趣旨に基づき、日本語でのみ行う。
This course provides lectures about management of local governments. In Japan a lot of local communities have problems on aging and decreasing population. Local governments should consider proper scale, governance system of organization, industry promotion, social infrastructure, natural disaster countermeasure, housing policy and so on. We consider about our own “management policy of local government” with you. It is a lecture in Japanese.
到達度目標
/Outcomes Measured By:
① 自分の住む自治体(特別な理由があれば他の自治体を選択しても可)の経営状況を理解する
② 住民の立場から、どこが好きで何に満足し、どこが優れているのか、お国自慢が出来る
③ 住民の立場から、どこが不満で何が不足しているのか、課題を明示できる
④ ヒト・モノ・カネの経営資源から、課題と対策をマトリクス表に纏めることが出来る
① You should understand your town municipal business conditions.
② You should be able to boast about your favorite and superior properties about your town from resident’s viewpoints.
③ You should be able to specify your discontent properties about your town from resident viewpoints.
④ You should be able to understand problems and solutions from available resources and summarize them in a matrix table.
授業計画
/Course Schedule
1週目:地方自治体の仕組みと役割を理解する
2週目:地方自治体経営面で重要な役割を担う「公務員」について理解する
3週目:地方自治体の経営資源と天然資源(テロワール・風土慣習・特産物等)を理解する
4週目:自治体の歳入と歳出における実態を学び、税金の在り方について考察する
5週目:人口減少の著しい、財政赤字の地方自治体に共通する事例を学ぶ
6週目:人口増加の著しい地方自治体、財政黒字の地方自治体の事例を学ぶ
7週目:自分の住む自治体の財政状況を把握し、強みと課題を理解する
8・9週目:自分の住む自治体のお国自慢と課題を報告し合う
10週目:当該自治体の強み・良い点をより伸ばすための方策を考察する
11週目:当該自治体の課題を解決するための方策を考察する
12・13週目:当該自治体のあるべき姿、実現したい姿を考察する
14週目:当該自治体の目標実現のために必要なヒト・モノ・カネの予算化を考察する
15週目:理想(目標)とする地方自治体経営像を、当事者意識を持ってプレゼンする
(16週目):「定期試験」
※授業は、パワーポイントやレジュメを配布する講義形式であるが、グループワークやディスカッションを多く取り入れる。また、プレゼンテーションによる学修深度の確認を行う。
 尚、総授業時間は、90分授業×15回=22.5時間である。
Week1: Mechanisms and roles of local governments.
Week2: Public servant
Week3: Management resources and Natural resources.
Week4: Municipal financials and tax.
Week5: Case.1 depopulation, budget deficit.
Week6: Case.2 population growth, budget surplus.
Week7: Your town municipal business conditions, know problems and solutions.
Week8,9: Your own town’s good point and bad point.
Week10: Considering better plan about own town government.
Week11: Considering solution to solve the problem.
Week12,13: Considering how the governments to be.
Week14: Considering budget of available resources.
Week15: Presentation.
Week16: Examination.
Total class hour is 90min * 15time = 22.5 hour.
教科書・参考書に関する備考 特に教科書は指定しない。エビデンスとして省庁の広報や新聞記事、事例紹介として市販の書籍や雑誌を取り上げることがある。講義内容やグループワークの内容を、自ら書き止め、理解していくことは勿論、当事者意識を持って課題に取り組み、具体的な行動計画に繋げる学修姿勢が重要となる。
There’s no textbooks for this class. Sometime use articles or books to refer evidences.
成績評価方法
/Grading Guidelines
① 100点満点中60点以上を合格点とし、その内訳は、平常授業での参画状況50%、期末レポート50%の割合で評価する。尚、毎回出欠をとり、3分の2以上の出席を必須とする。
目標①及び② : 記述式問題を出題し、理解度を評価する(全て講義内容から出題する)
目標③及び④ : 論述問題を課し、志や実行計画等の具現性について評価する
① Passing grade account for 60% the grades given in this class. 50% for class participation, 50% for final report. We will take attendance in every class. You must attend at least 2/3 of class.
Goal 1 and 2:
Give descriptive type question to evaluate understanding. (each question will give in class.)
Goal 3 and 4:
Give an essay to evaluate plan and ambition of local government.
履修上の注意
/Notices
① 授業では、ほぼ毎回課題を出すため、予習復習が大前提となる。
② 理論の学修に留まらず、ディスカッションやプレゼンを実践していく、主体的な学修形式となる。
③ 再試験、再レポートは行わない。不合格者は、再履修とする。
① We have tasks in each class.
② We have to participate in discussion and presentation in this class.
③ I will not do retest or re-report. When you won’t pass the exam, you have to take the class again.
教員メッセージ
/Message from Lecturer
住民への安定的公共サービスの提供という自治体の役割について、自らどう関わっていくのか、主体的に考えてほしい。為政者として、公務員として、産業人として、住民として、自らの問題として参画し、目標実現に向けた公共政策立案とマネジメント力を学修していきましょう。
Municipality have roles which give service to resident. I wish you to consider about these municipality’s role.
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
本学のディプロマ・ポリシー5項目の、「豊かな人間性の基礎となる教養を身につける」 「社会や自然に対する責任を自覚する能力を身につける」「自ら継続的に学習する能力を身につける」という3項目に対応している。
Among those objectives of Division of System Engineering for Public Works, this class pursues to develop management ability and policy planning capability required in Public Administration.
備考
/Notes
1-1(主体的学修)
自ら当該自治体の強みと課題を掘り下げ、予習復習が必要となる。現状を認識し、課題を発見し、対策を立案し、実行して検証するという、PDCAサイクルが学修には必要となる。1-2(15~50%)
2-1(対話的学修)
講義では、学生諸君の意見を聴いたり、質問したりする双方向の学修形式や、グループディスカッションやプレゼン等、アクティブラーニングが主体となる。コンピテンス能力向上を自ら意識し、積極的に授業参加に取り組むこと。2-2(15~50%)
3-1(深い学修)
職業人(為政者、公務員、産業人)の立場から、住民としての立場から、自らの問題として参画し、PDCAサイクルを回しながら、目標実現に向けた政策の立案とマネジメント力を、当事者意識を持って学修する。3-2(15~50%)
This course will consider student own Municipality. This course needs to do preparation and review and do PDCA cycle. 1-2(15~50%)
In this course we will do active-learning. ( ex. interactive study, group discussion and presentation) we request to all student to do studying positively. 2-2(15~50%)
We wish you to study management of local government in several views (ex. Worker’s view, resident’s view). Consider your own govern plan like your own problem, and study in PDCA cycle. 3-2(15~50%)
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
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