授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2018年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 火/Tue 3,火/Tue 4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 機械航空創造系学科
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 航空流体力学/Aerospace Fluid Dynamics
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 今井良二(機械航空創造系学科航空宇宙システム工学コース)
時間割コード/Registration Code B2216
連絡先/Contact 今井良二(5336)
オフィスアワー/Office hours 今井良二(水曜日15:00-17:00)
更新日/Date of renewal 2018/03/20
授業のねらい
/Learning Objectives
この授業では,航空機やロケット推進において重要となる流体(液体と気体)の流れを理解し,設計や運用に役立てることができるようになることを,ねらいとしています.今後,空気力学,数値流体力学と続く流体力学の講義の基礎となる部分を学習します.
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1. 静止状態にある流体の性質が理解でき,壁面に作用する流体の圧力による力が算出できること.(理解力,計算力)
2. ベルヌーイの式が理解でき,この式の応用ができること.(理解力,応用力)
3. 流体の運動量の法則が理解でき,この法則が応用できること.(理解力,応用力)
4. 円柱まわりの流れなど,基本的な流れ場の性質が理解できること.(理解力)
5. 流れの中にある物体に作用する流体力(抗力と揚力)が理解でき,抗力係数と揚力係数を用い,物体に働く抗力と揚力が計算できること.(理解力,計算力)
6. 翼理論の基礎となる理想流体流れが理解できること.(理解力)
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数;24時間
1週目 流体とは(さまざまな流れ現象,流体の特徴と物理的性質)
2週目 静止流体の力学(静止流体中の圧力,壁面に及ぼす流体の力)
3週目 流体運動の基礎(連続の式と運動方程式)
4週目 ベルヌーイの定理(式の導出と物理的意味)
5週目 ベルヌーイの定理の応用(流速・流量の測定など)
6、7週目 運動量の法則と応用(式の導出,ジェットが平板に及ぼす力,ジェット推進の原理)
8週目 流れ関数,流体粒子の変形と回転,回転と渦度
9週目 理想流体流れの概要,渦度と循環,渦なし流れと速度ポテンシャル
10週目 複素速度ポテンシャルと簡単な流れ
11,12週目 物体まわり流れ(円柱まわりの流れ,クッタ・ジュコフスキーの定理)
13,14週目 粘性流れの基礎と管路内の流れ(円管内の層流と乱流,管摩擦損失)
15週目 物体まわりの流れ(物体に作用する流体力(抗力と揚力))

ホームワークを課しますので、これにより自己学習を進めてください。ホームワークは講義開始前に回収します。
教科書
/Required Text
明解入門流体力学 杉山弘編著 ; 松村昌典, 河合秀樹, 風間俊治共著 森北出版 2012(ISBN:9784627674110)
参考書等
/Required Materials
流体力学 杉山弘, 遠藤剛, 新井隆景共著 森北出版 2014(ISBN:9784627605220)
教科書・参考書に関する備考 必要な資料はプリントとして配布します.
成績評価方法
/Grading Guidelines
100点満点中60点以上を合格点とする.
100点満点で,定期試験60点,小テスト、ホームワーク、レポート40点の割合で評価する.

各到達度目標(目標1~6))の評価方法は,次のように行う。
ホームワーク,定期試験において,計算問題および論述問題を出題し,達成度を評価する。
履修上の注意
/Notices
1) 定期試験を受験するには2/3以上の出席率を必要とする。
2) 講義の理解度を見るために小テストもしくはホームワークを行う。小テスト、およびホームワークのレポートも成績評価に入れる。
3) 授業の変更や緊急時の連絡は授業中、e-mailまたは掲示板で通知をする。
4) 成績評価が60点に満たない場合,再試験を一度だけ行う。再試験での点数が60点以上であっても,最終成績は60点となる。
5)再試験での点数が60点未満の場合は再履修すること。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
流体力学は航空コースを代表する重要な科目の一つであり,この「航空流体力学」はその導入に当たります.流れ現象は航空機の翼の性能,ジェットエンジンやロケットエンジンの推力特性等、様々な場面で活用されます。今後、これらの機器、システムの研究開発および設計を有効に進め、世界最先端の成果を狙うには、まずは基礎固めをしっかりしておく必要があります。
流体力学では複雑な数式がしばしばあらわれるため難解な印象を受けがちですが,本授業で,流れ現象の本質,流体力学の基礎を正しく理解できるよう努めます。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
B) 航空宇宙システム工学分野に必要な様々な知識,技術の修得
(航空宇宙工学基盤知識「専門分野の基礎と応用能力」を身につける)
E) 自発的,継続的に学習する能力を修得
(コースの全課程において身につける)
関連科目
/Related course
空気力学、航空宇宙熱力学、ジェットエンジン、ロケット工学,航空宇宙工学実験,数値流体力学
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
・講義内容の理解を深めるため,復習をしっかり行うこと。
・講義内容の理解促進のため,ホームワークを課すことがある。理解度確認のため,ホームワークの結果は次回の講義までにレポートとして提出すること。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
該当なし
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
1・2年次に学んだ数学,流体力学や熱力学の基礎知識を総合的に活用することによって本科目に対する理解が促進され,さらに航空宇宙に関連するより専門的な問題に取り組むための基礎的能力を修得することができる。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%