授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2018年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 木/Thu 1,木/Thu 2
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 建築社会基盤系学科
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義科目
授業科目名/Course Title 建築環境工学A/Architectural Environment A
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 岸本嘉彦(建築社会基盤系学科建築学コース)
時間割コード/Registration Code B1207
連絡先/Contact
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2018/03/20
授業のねらい
/Learning Objectives
快適かつ安全な環境を構築する目的から、基本的な環境要素である熱、湿気、空気の性状を理解する。次に、これら環境要素の解析・予測手法を理解し、併せて、生理的・心理的影響を考慮した評価法を理解・習得を目指す。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1)建築における放射熱伝達の意義を理解し、等価外気温法、窓の日射遮蔽に関する計算法を習得すること。
2)建築における非定常熱伝導計算の意義を理解し、その計算法を習得すること。
3)単位応答法、周波数応答法の工学的有用性を理解すること。
4)建築における湿度調整の必要性を理解し、材料の吸放湿性との関連を理解すること。
5)結露の発生しやすい箇所と、その対策に関する知識を有し、その根拠を理解すること。
6)結露防止計算法の種類と意義を理解し、その計算法の習得すること。
7)建築における換気の必要性を理解し、その計算法を習得すること。
8)人体の熱収支のメカニズム、体感温度指標との関係を理解すること。
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間):24時間

1週目 ガイダンス 放射熱伝達①外壁面の放射熱収支と等価外気温
2週目 放射熱伝達②放射熱伝達と建築、放射熱放散
3週目 熱環境と温冷感①人体の熱発生と熱放散
4週目 熱環境と温冷感②熱的快適、体感温度指標
5週目 壁体の非定常熱伝導①非定常計算の必要性、非定常熱伝導の基礎方程式
6週目 壁体の非定常熱伝導②非定常熱伝導の基礎方程式の離散化および演習
7週目 壁体の非定常熱伝導③単位応答と重ね合わせの原理
8週目 室内湿度・結露①湿気の重要性とその影響、吸放湿
9週目 室内湿度・結露②壁体の結露
10週目 室内湿度・結露③結露の発生箇所と結露対策
11週目 最新研究事例
12週目 換気①換気の意義
13週目 換気②換気のメカニズム
14週目 換気③圧力差分布と流量係数
15週目 換気④演習

16週目 定期試験

次回講義のための予習範囲を毎回告知する
予習を前提とした講義になるので,必ず予習をすること
復習用演習を配布する
教科書
/Required Text
熱・湿気・換気 鉾井修一, 池田哲朗, 新田勝通著 朝倉書店 2002(ISBN:4254268637)
成績評価方法
/Grading Guidelines
・合格基準:100点満点で60点以上を合格とする。
・出席率(=出席回数/授業回数)80%以上が必要(未満の場合は,非履修とみなす)。
・演習およびレポート:レポートの提出を数回求める。また随時、授業中に演習を行う。
・評価方法:小テストは行わない。授業中に随時演習を行うが、これは成績に反映しない。レポート点(30%),定期試験(70%)として評価する。
・不合格者の取り扱い:卒論着手者のみ,後期終了時,卒業要件を満たす条件が卒論以外に3単位8単位以下の場合に限り再試験を実施する。

1)定期試験:計算
2)定期試験:論述
3)定期試験:計算,論述
4)定期試験:論述
5)定期試験:論述
6)定期試験:計算
7)定期試験:計算
8)定期試験:計算,論述
履修上の注意
/Notices
①講義時間の変更や緊急時の連絡は講義中または掲示板で通知をする。
②上述したとおり,再試験は行わない。不合格者は再履修すること。
③講義開始時に毎回出席をとる。
④遅刻2回につき、欠席1回としてカウントする。
⑤公的理由があって遅刻、欠席をする場合には、事前連絡をすること。
⑥講義中に飲み物を飲むことは認める。
⑦質問、意見があれば、教員に遠慮無く伝えること。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
私たちの意識に関係なく,温熱環境は常に私たちの周りに存在している。これに興味を持って接してみると,これまで不規則・偶発的と感じていた環境変化には,ある種の法則性が含まれていることに気づく。これらの法則・理論を理解すると,日常生活において容易に体験している現象を説明できるようになる。知識を有するだけでなく,活用することが専門家には求められる。まずは知識を有し,未知なる現象を理解する喜びを感じて欲しい。
当たり前のことだが、2年次は1年次に比して講義内容の難易度が上がるので努力を怠らないように。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
この授業の単位修得は、学科(建築学コース)の学習・教育目標の、(F)実験や実習を重視した教育により、建築の環境・生産に関する基礎的知識と応用力を修得する、(H)積雪寒冷地に適した建築を 設計・施工する能力を身につける、に対応している。
関連科目
/Related course
空間の環境、建築環境工学B、都市環境計画、建築設備
備考
/Notes
特になし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
次回講義のための予習範囲を毎回告知する
予習を前提とした講義になるので,必ず予習をすること
復習用演習を配布する
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
小型温湿度測定機を用いた実測を行う。
生活記録と測定結果の比較より,生活行動と室内温湿度形成の関係について,グループで議論してもらう
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
小型温湿度測定機を用いた実測を行う。自分たちで設定した課題に対し,具体的な工夫を考え,実践する。測定結果から課題に対する達成度とその要因について議論してもらう
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%