授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2017年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 水/Wed 3,水/Wed 4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 全学科
対象学年/Year 3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 副専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義
授業科目名/Course Title 社会学
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 清末 愛砂(学部),平川 全機(学部)
時間割コード/Registration Code T6704
連絡先/Contact 清末 愛砂(akiyosue@mmm.muroran-it.ac.jp、0143-46-5816)
オフィスアワー/Office hours 清末 愛砂(水曜日:11:00-12:00 事前に必ずアポをとってください)
更新日/Date of renewal 2017/09/25
授業のねらい
/Learning Objectives
社会学は社会的存在としての人間を対象とする学問である。その対象範囲は幅広いが、本授業では環境問題を社会現象として分析する環境社会学を取り上げる。本授業のねらいは、環境問題を社会の仕組みの問題として考える環境社会学の視点を理解し、その視点から、環境問題を解決するために必要なことを考えることである。そのために必要な環境社会学の基礎的な理論を学ぶ。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1.環境社会学の基礎的な理論を理解する。(理解力)
2.環境社会学の基礎的な理論を使って具体的な事例を解釈できる。(解釈力)
3.上記2点について、自分の言葉で論述できる。(論述力)

授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間):22.5時間

1. ガイダンス
2. 自然を守るとは(1) 自然とは何か
3. 自然を守るとは(2) 里山から考える
4. 自然を守るとは(3) 自然か人工か?半自然?
5. 自然を守るとは(4) コモンズの悲劇?
6. 自然を守るとは(5) コモンズ論の展開
7. 環境問題の「被害」と「加害」(1) 誰にとってどのような問題なのか
8. 環境問題の「被害」と「加害」(2) 水俣病と福島原発
9. 環境問題の「被害」と「加害」(3) リスク社会
10. 環境問題の「被害」と「加害」(4) 環境問題はなぜ起きるのか
11. 環境問題の「被害」と「加害」(5)  加害構造
12. 環境問題の解決にむけて(1) 環境問題と社会運動
13. 環境問題の解決にむけて(2) 環境と市民参加
14. 環境問題の解決にむけて(3) 解決のためのしくみ
15. まとめ 環境と公共性

講義内容の理解に際しては、現代社会に対する関心が重要となる。したがって、日々環境についてのニュースをチェックする等の自己学習を必ずしたうえで授業に臨んでほしい。
参考書等
/Required Materials
よくわかる環境社会学 鳥越皓之, 帯谷博明編著  ミネルヴァ書房 2009(ISBN:9784623053247)
環境の社会学 関礼子 [ほか] 著  有斐閣 2009(ISBN:9784641123854)
環境社会学 : 生活者の立場から考える 鳥越皓之著  東京大学出版会 2004(ISBN:9784130520225)
教科書・参考書に関する備考 特定の教科書は使用しない。授業の際に必要な資料は適時配布する。その他の参考書は授業時間内に紹介する。
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標(1)~(3)すべてにおいて、授業時間内に課す小課題(45%)と期末レポート(55%)で評価し、合計100点満点中60点以上を合格とする。
なお期末レポートの提出のない者、規定の出席回数(2/3以上)に満たない者の評価は行なわない。
履修上の注意
/Notices
(1)小課題やグループディスカッションを毎週課されることを理解した上で受講すること。漠然と講義を聞くだけではなく、自ら考え発言する積極性が求められる。
(2)授業内容に関する質問は、授業中や授業前後の教室で受け付ける。 毎回の小課題内にも記入欄を設けるので適宜記入すること。
(3)遅刻早退および授業中の私語は厳禁。
(4)再試験は行なわない。不合格者は再履修とする。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
「環境問題」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。森林破壊?地球温暖化?現在進行中の深刻な環境問題と言えば福島原発の事故が上げられる。「公害の原点」と呼ばれる70年近く前から始まった水俣病と現在の福島原発事故とをつなぐものはあるのだろうか。一方、自然や環境を守ろうとするさまざまな取り組みも行なわれている。環境問題を解決し、自然や環境を守っていく社会はどのようにしてつくることができるのか。この授業は、講義だけではなく、映像や新聞記事などの資料を用いながら、自らの考えを整理したり、お互いに議論を行いながら理解を深めたい。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
学習・教育目標との対応
建築社会基盤系学科土木工学コース:
〇(B) 良識ある人間性、倫理性、福祉への感性と健全なる心身を形成する(人間性)
〇(C) 未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し、将来にわたって豊かな能力を身につける(将来能力)
機械航空創造系学科 機械システム工学コース: (A) 多面的考察力の修得
機械航空創造系学科 航空宇宙システム工学コース: (D)(E)(F) 語学力一般教養の修得
機械航空創造系学科 材料工学コース: (A) 多面的思考能力の修得
応用理化学系学科 応用化学コース・バイオシステムコース: 対応なし
応用理化学系学科 応用物理コース: (A) 科学技術倫理・多面的思考能力の修得
情報電子工学系学科電気電子工学コース・情報通信システム工学コース:
(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する
情報電子工学系学科 情報システム学コース・コンピュータ知能学コース:
(人) [社会的視点] 社会的・国際的視点に立って考える能力を身につける

JABEE基準
1(1)(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
1(1)(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
1(1)(f) のうち、日本語による論理的な記述力
関連科目
/Related course
現代の社会A
現代の社会B
社会学概論
備考
/Notes
授業内容・計画は受講生の理解や関心などによって変更することがある。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
講義内容の理解には現実の環境問題への理解が不可欠である。関連する日々のニュースや新聞記事などを自主的に参照すること。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%未満
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
毎週グループディスカッションを行う。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
グループディスカッションには具体的な問題の解決策を探究することも含まれる。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%未満