開講学期/Course Start | 2017年度/Academic Year 前期/First |
---|---|
開講曜限/Class period | 水/Wed 5,水/Wed 6 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 全学科 |
対象学年/Year | 2年,3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義 |
授業科目名/Course Title | 科学と倫理(人間と文化コース)/Science and Technology in a Social Conte |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 吉田 省子(学部),松本ますみ(学部) |
時間割コード/Registration Code | T6652 |
連絡先/Contact | 松本ますみ(Q509 0143-46-5817, m-matsumoto@mmm.muroran-it.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours | 松本ますみ(オフィスアワー 火曜日5.6限) |
更新日/Date of renewal | 2017/03/21 |
---|---|
授業のねらい /Learning Objectives |
科学者や技術者が直面している諸問題を「科学技術史」と「科学者の社会的責任」及び「文化」の視点から考察する。3年になってからの「技術者倫理」への接続を試みる。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
(1)職業としての科学者が登場してくる背景を理解する。 (2)研究活動とその成果に起因するジレンマについて多面的にとらえる。 (3)不確実性の下での多様なステークホルダーを交えた意思決定問題の難しさを知る。 |
授業計画 /Course Schedule |
総授業時間=22.5時間 授業サブタイトル「2017光をめぐる4章」 第1週 シラバスの説明。序「光と影 ①Atom A to Z ②デュアルユース問題」 ~アンケート~ 第2週 第1章「光とは何か」(1)伝承・神話から科学へ/虹(デカルト・ニュートン) ~科学のルーツ~ 第3週 第1章「光とは何か」(2)ガリレオの望遠鏡とフックの顕微鏡 ~科学が行われる場~ 第4週 第1章「光とは何か」(3)粒子か波か、それとも何か。科学のフロントは? ~科学の制度化の問題~ 第5週 幕間 「社会」の文脈で「ガラス」を眺める レポート課題発表 第6週 第2章「太陽の光の源を求めて」(1)エディントン・アインシュタイン他 第7週 第2章「太陽の光の源を求めて」(2)原子の光 フェルミ・オッペンハイマー 第8週 第2章「太陽の光の源を求めて」(3)ビデオ鑑賞 第9週 第3章「光はエネルギーだ」(1)原爆から原発へ/安全性をどう考えたか 第10週 第3章「光はエネルギーだ」(2)薔薇色の宣伝・広報・社会との軋み・摩擦 ・・・第五福竜丸他・スリーマイル島・チェルノブイリ・福島 第11週 第3章「光はエネルギーだ」(3)自問せよ「科学の客観性」リスク社会の中で 第12週 第4章「価値の光」(1)トランスサイエンスやポストノーマルサイエンス ・・・不確実性の下での意思決定問題の難しさ 第13週 第4章「価値の光」(2)科学者の行動規範~社会的責任論・科学的助言 デュアルユース問題/リスクガバナンス問題 第14週 第4章「価値の光」(3)リスクコミュニケーション考 第15週 エピローグ 「科学者や技術者の社会的責任論再考」 総授業時間=22.5時間 |
参考書等 /Required Materials |
平川秀幸『科学は誰のものか』NHK出版生活人新書(2010)(ISBN:4140883286)
古川安『科学の社会史』南窓社(1989)(ISBN:4816502661) 小林傳司『トランスサイエンスの時代』NTT出版(2007)(ISBN:4757160186) J.ラベッツ『ラベッツ博士の科学論』こぶし書房(2010)(ISBN:4875592531) 藤垣裕子『専門知と公共性』東京大学出版会(2003)(ISBN:4130603027) 藤垣裕子『科学コミュニケーション論』東京大学出版会(2008)(ISBN:4130032070) ジム・バゴット『原子爆弾 1938~1950年』作品社(2015)(ISBN:4861825121) 山脇直司編『科学・技術と社会倫理』東京大学出版会(2015)(ISBN:4130011006) 杉山滋郎『「軍事研究」の戦後史:科学者はどう向きあってきたか』 ミネルヴァ書房、(2017)(ISBN:4623078620) |
教科書・参考書に関する備考 |
[教科書] 指定教科書はないが、指定教科書はないが、参考図書1の通読を推薦する。 [参考書] 必要な箇所を授業に使用する場合は、資料として配布する。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
●レポート2本による評価。いずれも論述式で行う。 ビデオ鑑賞レポート1本(50点満点)と年度末レポート(50点満点)の合計点(100点満点)で,60点以上を合格とする。レポートには参考文献と引用注を必ず明記すること。 ●評価のポイント 到達度目標に関する調査や考察がレポート中でどのように述べられているかに着目。 丸写しと判断できて引用元の記述のない場合は、盗作とみなす。 【重要】1.卒業の4年生は「4年・卒業」と必ず朱書する。 2.やむを得ない事情でビデオ鑑賞できなかった場合の代替措置(該当者は、2週間以内に理由を添えて担当教員に届け出ること。以後受け付けない) |
履修上の注意 /Notices |
(1) ビデオ教材による作文は授業時間内に作成する。レポートの提出は平成29年7月12日~7月26日の午後6時(共通棟3階事務室にボックス設置予定)。単位取得の条件は作文とレポートの提出であり、合計60点以上に達しない限り合格としない。 (2)授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。 (3)不合格者は翌年再履修してもよい。 (4)レポート課題は5月17日に通知する。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
「コピペ」や「友人からの盗用」が認められた場合、理由を問わず年度末レポートは0点とする。従って、ビデオ鑑賞で50点の履修者であっても、成績表に50点(50+0)と記載されることになるので、不可の成績になってしまう。その一方、参考文献と引用の注が適切に記されている場合は,逆に評価は高くする。自ら書くこと。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
この授業の単位習得はJABEE基準1(1)の(b)と(a)に対応(b>a)する。 (b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解 (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 なお(f)の一部にも対応している。 (f) 日本語による論理的な記述力 機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応 (A) 多面的考察力の修得 電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |