授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2017年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 水/Wed 5,水/Wed 6
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 全学科
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 副専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar 講義
授業科目名/Course Title 日本近現代史A(市民と公共コース)/The modern age of Japanese History A
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 一瀬 啓恵(学部),永井真也(学部)
時間割コード/Registration Code T6233
連絡先/Contact 永井真也(snagai@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 永井真也(水曜日12:00-13:00)
更新日/Date of renewal 2017/03/21
授業のねらい
/Learning Objectives
講義のテーマは、「近世・近代の災害と日本」である。
 江戸時代から明治期にかけて日本で発生したさまざまな災害の発生原因、被害に対する救援活動、復旧、復興がどう行われたか、その概要を解説する。特に災害が発生する背景について、単に気象や科学技術の問題とするのではなく、当時の政治や経済、社会のあり方から明らかにする。また江戸幕府の災害への対応と明治維新後の政府の対応にどのような違いがあるのかを明らかにし、近代日本における災害の特質について理解することを目的とする。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1.江戸時代から明治期にかけて日本で発生したさまざまな災害の発生原因や被害、救援活動、復旧、復興がどのように行われたか理解できる。
2.災害が発生する背景を理解し、なぜ災害が何度も繰り返されるのか考察できる。


授業計画
/Course Schedule
1、ガイダンス~災害とは
2、寺田寅彦「天災と国防」を読む
3、災害の教訓(1)~日本と地震津波
4、災害の教訓(2)~明治と昭和の三陸地震をめぐって
5、飢饉(1)~その概要
6、飢饉(2)~発生のメカニズム
7、疫病(1)~日本人と病、伝染病の流行
8、疫病(2)~検疫と衛生
9、噴火(1)~浅間山と雲仙岳
10、噴火(2)~磐梯山噴火
11、大火(1)~日本人と火災
12、大火(2)~消火と防火
13、地震(1)~研究のはじまり
14、地震(2)~濃尾地震、その概要
15、地震(3)~濃尾地震、その復旧と復興、まとめ
16、試験
総時間24時間。
講義をうけるにあたって必要な日本史の基礎知識については、講義中の指示に従い、事前に調べたり、確認してくること。
参考書等
/Required Materials
日本歴史災害事典 北原糸子, 松浦律子, 木村玲欧編 吉川弘文館 2012(ISBN:9784642014687)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)(ISBN:9784642079686)
北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆―』(吉川弘文館、2013年)(ISBN:4061594427)
北原糸子『磐梯山噴火―災異から災害の科学へ―』(吉川弘文館、1998年)(ISBN:4642037020)
村松郁栄『濃尾震災―明治24年内陸最大の地震―』(シリーズ日本の歴史災害、古今書院、2006年)(ISBN:4772240624)
菊池勇夫『飢饉から読む近世社会』(校倉書房、2003)(ISBN:4751734709)
教科書・参考書に関する備考 教科書は特に使用しない。参考書に関しては、講義中にその都度紹介するので、興味のあるものは、積極的に読んでほしい。
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標1、2とも、講義中のミニレポートと定期試験で評価する。
定期試験は、与えられたテーマを2000字程度で論じる。
講義中のミニレポート3割、定期試験7割として、総合的に評価する。
100点満点中60点以上で合格とする。

履修上の注意
/Notices
講義中のミニレポートは、第8回と最終回の講義で返却する。この評価は全体の成績評価にも加えるので、講義に出席していても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。講義をきいて、しっかりまとめてほしい。
なお、不合格者への再試験は行わない。不合格者は再履修。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
近世・近代の日本人が「災害」にどのように向き合ってきたのか、また今後「災害」に対して私たちがどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。講義の対象となる時期はおもに明治前期(1890年代)までだが、この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加える。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。

電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。
関連科目
/Related course
日本近現代史B
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
該当するデータはありません