授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2017年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 木 /Thu  3 , 木 /Thu  4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 情報電子工学系学科 情報システム学コース・コンピュータ知能学コース
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 演習
授業科目名/Course Title 情報工学PBL:システム開発演習/Information Engineering PBL: System Development Exercise
単位数/Number of Credits 1.0
担当教員名/Lecturer 佐賀聡人(情報電子工学系学科コンピュータ知能学コース),佐藤和彦(情報電子工学系学科コンピュータ知能学コース),服部峻(情報電子工学系学科コンピュータ知能学コース)
時間割コード/Registration Code C4608
連絡先/Contact 佐賀聡人(saga@csse.muroran-it.ac.jp)
佐藤和彦(教員室:V502 連絡先E-mail: kazu[at]mmm.muroran-it.ac.jp)
服部峻(hattori@csse.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 佐賀聡人(Friday 14:00-15:00)
佐藤和彦(水曜日 10:25~11:55 )
服部峻(金曜日 11:00-12:00)
更新日/Date of renewal 2017/09/25
授業のねらい
/Learning Objectives
提示された課題を解決するソフトウェアを開発する実践的な演習(PBL, Problem Based Learning)を行うことで,学生が自主的に準備,調査,学習,議論を進めながら問題を解決する力を養う.
到達度目標
/Outcomes Measured By:
目標1[自己啓発]
1-1.(自己学習) 課題解決に必要な知識や,自身に足りていないと思われる知識について,その習得を自主的に行うことができる.
1-2.(主体的活動) 演習だから仕方なく,ではなく,自己の知識や能力向上のために自主的,積極的に学習する意識を持つ.

目標2[チームワーク力]
2-1.(協調作業) グループの一員として,他メンバーと協力しながら課題達成に向けて作業に貢献できる.
2-2.(情報共有) 作業の進み具合や直面しているトラブルなどを自分だけで抱え込まずに,グループ全体の問題として情報を共有できる.
2-3.(作業分担) グループの一員として,自分の役割を理解し,他メンバーと連携しながら課題達成に向けて行動することができる.

目標3[段取り力]
3-1.(作業計画立案) 自分に割り当てられた作業内容と自己の能力について理解し,与えられた作業時間で完了するように計画的に作業を行うことができる.
3-2.(作業準備) 作業達成に必要な環境やツール,資料など必要なものについて判断し,それらを準備して,円滑に作業を進めることができる.

目標4[情報システム]
4-1. (開発環境理解) グループ開発用のソフトウェア・ツール群の使い方を理解し活用することができる.
4-2. (課題理解・企画立案) バーチャルリアリティ(VR)ソフトウェアに求められる機能要件を理解し,与えられた課題条件の下で,独自性のあるソフトウェアを企画できる.
4-3. (仕様設計・機能デザイン) 企画に沿って,適切にソフトウェアのデザインや機能について基本設計を行うことができる.
4-4. (VRソフトウェア開発) オブジェクト指向プログラミングによるVRソフトウェアの開発ができる.
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間);22時間30分

第1週 演習内容と実施計画に関する説明,グループ作成
第2週 Javaによる「VRプログラム」の動作体験実習
第3週 プログラム開発環境の利用実習
第4週 Javaによる「VRプログラム」の構造に関する基本説明
第5週 Javaによる「VRプログラム」の開発方針に関する基本説明
第6週 オリジナル「VRプログラム」の企画・設計(1) 企画
第7週 オリジナル「VRプログラム」の企画・設計(2) 設計
第8週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(1) 作業計画立案,開発開始
第9週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(2) グループごとの開発
第10週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(3) 中間発表準備
第11週 グループごとの成果中間発表会
第12週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(4) 後半の計画立案,開発再開
第13週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(5) グループごとの開発
第14週 オリジナル「VRプログラム」のグループ開発(6) 成果発表準備
第15週 グループごとの成果発表会

【本演習におけるアクティブ・ラーニング】
本授業では,課題であるVRプログラムの作成は,基本的に各グループで計画を立て,授業時間外に開発作業を行うことを前提としている。
授業時間は,各グループの作業の進捗状況を報告し,スタッフが確認と指導を行うことに用いられる。また,各グループで各メンバーの作業状況を共有し,計画の見直しなどのディスカッションを行うために用いられる。

さらに,課題達成に必要となる技術や手法,開発環境などについても,基本的にこれまで習っていない新規の知識を必要とするものであり,授業内においてそれらについての解説を行う予定は無い。本授業は,自分たちの力で,課題達成に必要なものが何かを見極め,資料を集め,自己学習し,グループで協力しながら課題達成を目指す実践型の演習である。
教科書
/Required Text
図解OpenGLによる3次元CGアニメーション 橋本洋志, 小林裕之共著 オーム社 2005(ISBN:4274200345)
教科書・参考書に関する備考 [参考書]
・適宜、大学Moodle上で紹介する.
[備 考]
・演習に必要となる資料は随時演習中に配布する.
・その他,最新情報を大学Moodle上で随時提供する.
成績評価方法
/Grading Guidelines
・期日までに以下をすべて提出していない者は成績評価の対象とせず不合格とする.
(1) 活動報告レポート
(2) 作業管理ファイル (以下がすべてファイリングされているもの)
2-1. 作業報告書 (毎週の報告書にすべてTA・教員のサインをもらっていること)
2-2. 企画立案シート
2-3. 中間発表報告書
2-4. 設計などで作成したドキュメント・メモ・アイデア図など
(3) 成果物であるVRソフトウェアのプログラム一式
(4) 上記ソフトウェアの操作マニュアル
※上記のうち,(2)~(4)についてはグループで1部提出する.

・目標到達度の評価との関係は以下のとおり.
-目標1[自己啓発]は,演習内でTA・教員が毎週確認を行う作業報告書と,活動報告レポートにより評価する.
-目標2[チームワーク力]は,演習内でTA・教員が毎週確認を行う作業報告書と,活動報告レポートにより評価する.
-目標3[段取り力]は,提出された作業管理ファイルにまとめられた作業結果と,活動報告レポートにより評価する.
-目標4[情報システム]は,中間報告会および最終報告会でのデモンストレーション,提出された作業管理ファイルや成果物,操作マニュアルの内容で評価する.

・目標到達度の各観点で提出物を総合的に評価し,100点満点で60点以上を合格とする.
履修上の注意
/Notices
・プログラミング言語としてはJavaを用いるが,その前提としてC言語によるプログラミングを既に習得している必要がある.したがって,受講前にC言語の復習を十分にしておくこと.
・受講生5名程度の小グループごとに課題解決ソフトウェアの開発を行うので,本演習への積極的な参加に特に努めること.
・不合格の場合は再履修するものとする.
教員メッセージ
/Message from Lecturer
・本演習は,学生諸君の自主性を特に重んじる演習です.学生間の協調を大事にしながらも,個々の独自性を大いに発揮してください.
・本演習には重点的に多くの教員およびスタッフを配置しています.是非,この機会に,学生側から積極的にコミュニケーションをとり,有意義な質問や相談ができるようになって下さい.適切に質問できる力は,将来にわたって最も必要とされる能力の一つとなります.
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
この授業科目は情報電子工学系学科の情報システム学コースとコンピュータ知能学コースの教育目標に対応している.
・人[自己啓発]自己を啓発して学習する習慣を身につける。
・人[チームワーク力]他者と共同して仕事を進める能力を身につける.
・技術者[段取り力]論理的に計画を立案し合理的に段取りを設定して課題を解決する能力を身につける.
・情報技術者[情報システム]情報システムの基礎知識と構築・運用能力を身につける.
関連科目
/Related course
・この科目は第2学年前期に開講した「情報システム学演習」または「コンピュータ知能学演習」の履修を前提としている.
・この科目は第2学年後期に同時開講している講義科目「ソフトウェア工学」の演習として位置づけられている.
・今後の関連科目は第3学年前期開講の「情報工学PBL:表現技術」である.
備考
/Notes
・第8週から第14週の「グループ開発」では,作業の進捗管理をグループごとに学生自らが行うことになります.担当スタッフの助言なども参考にしながら,演習を段取りよく着実に進められるように特に注意して下さい.
・この演習は宿題などの時間外での作業も演習内容に含まれます。きちんと時間外作業をやってきていることを前提に演習は進みますので,しっかりとついてきて下さい.
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
本授業の課題であるVRプログラムの作成では,基本的に各グループで計画を立て,授業時間外に開発作業を行うことを前提としている。
自分たちで立てた計画に従って,授業時間外の時間も使い,開発作業を進めることを求める。また,進捗の状況に応じて,計画の見直し,もんだ店の洗い出しと解決などのふり返りも適宜自分たちで行うことが求められる。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
授業時間は,各グループの作業の進捗状況をメンバー相互で確認し,スタッフが確認と指導を行うことに用いられる。また,各グループで各メンバーの作業状況を共有し,計画の見直しなどのディスカッションを行うために用いられる。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
本演習では,これまでの授業では習っていない手法や技術を使ってソフトウェア開発を行う。演習課題達成に必要な知識や技術は自分たちで調査し,演習期間内での(ある程度の)習得とその活用が求められる。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%